お中元を「なんとなく毎年贈っているけれど、気がつけば出費がかさんでいる…」
そんなふうに感じたことはありませんか？
お中元は、感謝の気持ちを伝える大切な習慣です。
しかし、予算を意識せずに贈り続けていると、家計に思わぬ負担をかけてしまうこともあります。
実は、お中元の出費は“季節イベント費”として、あらかじめ計画的に管理することで、無理なくコントロールすることができます。
この記事では、FPの視点から見た、お中元費用の予算化のポイントについて、わかりやすくご紹介します。
この記事で分かること
- お中元費用の「見える化」と予算化の方法
- 家計への負担を減らす贈り方の工夫
- 予算内でも満足度の高いおすすめギフト
最後の章では、予算内でも満足度の高いおすすめギフトについてご紹介していますよ。
お中元って実際どれくらいお金がかかるの？
そもそも、お中元にかかる費用はどのくらいなのでしょうか。
価格は数千円から数万円まで幅がありますが、予算が変わる要因のひとつに、送り先との関係性などがあります。
まずははじめに、お中元にかかる費用の実態を確認していきましょう。
お中元の豆知識①｜なぜお中元を贈るの？その由来と意味
お中元は、日頃お世話になっている方々へ、感謝の気持ちを伝えるための日本の伝統的な風習です。
しかし、その起源は意外にも古代中国の宗教行事にさかのぼります。
もともと「中元」とは、中国の道教における三元（上元・中元・下元）の一つで、旧暦7月15日に行われる祖先の霊を供養する日でした。
この風習が日本に伝わり、仏教の「盂蘭盆会（うらぼんえ）」と結びつき、やがて現在のような感謝の贈り物文化として定着したと言われています。
つまり、お中元は単なる季節の贈り物ではなく、「感謝」や「敬意」を形にする文化ということですよ。
お中元の豆知識②：地域によって異なる贈る時期
少し余談になりますが、お中元を贈る時期は、実は地域によって異なることをご存じでしょうか？
この違いは、お盆の時期が地域ごとに異なることに由来しています。
たとえば、
- 東日本では、7月初旬〜15日頃
- 西日本では、8月初旬〜15日頃
が一般的な贈る時期とされています。
贈る相手の範囲によって変わるお中元費用
お中元の金額は、相手との関係性によって異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。
| 贈る相手 | 平均相場（目安） |
|---|---|
| 両親・親戚 | 3,000～5,000円 |
| 上司・取引先 | 3,000～5,000円（重要な相手には5,000～10,000円） |
| 友人・知人 | 2,000～3,000円 |
| 特にお世話になった方 | 5,000円～10,000円 |
※高すぎる金額は相手に気を使わせてしまうため、相手に応じて控えめにするのがマナーです。
隠れコストに注意！意外と見落としがちな追加費用とは？
お中元って、送る品だけにコストが発生すると思っていませんか？
実は、お中元には品物代以外にも意外なコストが発生することがあります。
意外と見落とされがちなコストには、以下の3点があります。
①送料・配送費
近年では百貨店やネット通販を通じてお中元を贈る方も多く、送料が別途必要になるケースがあります。
特に冷蔵・冷凍の食品ギフトはクール便となり、通常より割高になることもあります。
また、遠方への配送はそれだけで追加料金が発生する場合もあります。
②のし・包装代
基本的な「のし紙」や包装は無料のところも多いですが、店舗によっては豪華包装の追加に料金がかかることもあります。
そのため、形式にこだわる場合は、体裁を整えるための費用も考慮しておく必要があります。
③お礼状や手紙の準備代
感謝の気持ちをより丁寧に伝えたい場合、お中元に添える挨拶状やお礼状を用意することもあります。
形式を大切にする相手には、手書きの手紙や季節感のある便箋を選ぶと好印象を与えますが、その分、紙代・切手代・準備にかかる時間といった目に見えないコストも発生します。
お中元費用を予算化するコツ
家計管理で大切なのは、収支バランスの把握と支出の見直し・調整です。
だからこそ、お中元の費用もあらかじめ予算化して管理することで、無駄な出費を抑えつつ、家計全体のバランスを整えることにつながります。
この章では、お中元費用を予算化する3つのコツについて見ていきましょう。
季節イベント費としてあらかじめ家計に組み込む
「季節イベント費としてあらかじめ家計に組み込む」という考え方は、突発的な出費に慌てることなく、計画的に支出を管理するための有効な家計術です。
季節イベント費とは、年間を通じて発生する、季節ごとのイベントにかかる費用のことを指します。
たとえば、
・お中元・お歳暮
・年賀状・お年玉
・クリスマス・バレンタイン・誕生日
・お盆・帰省・旅行
・子どもの入学・卒業祝い など
これらは、毎年ほぼ確実に発生する“わかっている出費”であるにもかかわらず、事前に備えていないと、突発的な支出として家計を圧迫してしまう原因になります。
予測可能な支出を分けるメリット
「予測できる支出」は“突発的”ではなく“計画的”にすることで、家計管理の負担が軽減されます。
事前に家計に組み込むべき理由として、主に以下の3点が挙げられます。
1. 予算オーバーを防げる
あらかじめ上限を決めておくことで、衝動的な出費を避け、無理のない範囲で計画的に支出できます。
2. 年間の家計が“見える化”される
季節イベント費を別で管理することで、年間の支出全体を把握しやすくなり、収支のバランスも保ちやすくなります。
3. 感謝や気遣いを、負担なく続けられる
計画的に準備することで、経済的な負担を減らし、気持ちよく贈り物を長く続けることができます。
実践方法：どうやって家計に組み込めばいいの？
では、具体的にどのように家計の予算として組み込めばよいのでしょうか。
実際のステップは、以下の3点です。
①年間イベントを洗い出す
まずは1年の中で発生するイベントとその予想費用を書き出します。
例：
お中元（5,000円×2件）＝10,000円
帰省交通費（30,000円）
クリスマスプレゼント（10,000円）
→ 合計：年間約50,000円
②毎月積み立てる
年間の合計金額を12か月で割って、毎月少しずつ積み立てます。
上記の例なら、50,000円 ÷ 12か月 ≒ 4,200円/月 を「季節イベント費」として毎月確保。
③別口座・袋分けで管理
積立用のサブ口座や、現金管理なら封筒などに分けておくと使いすぎを防げます。
家計の見直しについて相談できるサイト
・家計見直しに特化したFP無料相談
オススメのお中元にはどんなのがあるの？
プレゼントは、もらうときよりも渡すときのほうが嬉しく感じることもありますよね。
ですが、実際に「この予算内で」と決めて探すと、”なかなかしっくりくるものが見つからない”
といった経験をされた方も多いのではないでしょうか。
それでは最後に、予算内でも満足度の高いおすすめギフト3つをご紹介します。
1.もらって嬉しい！定番の食品・飲料ギフト
お中元の定番として人気が高いのは、やはり食品・飲料のギフトです。
そんな方におすすめなのが、1946年創業の老舗ハム専門店『サイボク』のギフトセットです。
サイボクの4つの特徴
✔創業70年以上の老舗で、ドイツの賞も多数受賞！
✔定番から季節限定まで、バラエティ豊かなウインナー＆ソーセージセット。
✔こだわりの豚肉を使った、ジューシーで旨みたっぷりの味わい。
✔みんなで囲む食卓やパーティーシーンにちょうどいい商品。
本場ドイツでも認められた確かな味わいのウインナーやソーセージが、普段の食事や晩酌、バーベキューをぐっと楽しくしてくれます。
価格は3,900円～11,000円ほど。
さらにうれしいポイントは、次の3つですよ！
1. 多彩な無料サービスで、ギフトシーンをしっかりサポート。
2. 期間限定のギフト商品もあり、特別感アップ。
3. 安心・安全にこだわった職人の味。
2.個性が光る！ちょっと変わり種のお中元
毎年似たようなお中元じゃ、ちょっと味気ない…。
そんなときにおすすめなのが、老舗『山本山』のお茶と海苔のギフトセットです。
山本山の4つの特徴
✔ 一見シンプルながら、受け取った人が「ちょっと違うね」と思えるラインナップ。
✔のどごしやわらかな深蒸し茶「かけがわ」は、暑い季節にもぴったりの一杯。
✔茶葉を絶妙にブレンドした「合組茶」は、まろやかで深みのある味わい。
✔ 有明海産の海苔は、香りと口どけが秀逸。
食品の“こだわり”がさりげなく伝わる、センスが光るお中元です。
価格は約2,000円～10,800円ほど。
さらにうれしいポイントは、次の3つです！
1. 商品の日持ちが良いため、贈るタイミングを気にせず贈りやすい。
2. 全国どこでも送料無料（対象商品）。
3. のし・包装代無料。
3.熱い夏だからこそ！特別な“涼”の贈り物
熱い季節だからこそ、特別な“涼”を贈りたい。
そんなときにぴったりなのが、「GELABO GELATERIA」の手作りジェラートギフトセットです。
GELABO GELATERIAの3つの特徴
✔ 北海道産の牛乳と生クリームを使用し、素材そのままの味が楽しめる。
✔ チョコ、フルーツ、和の味など、バラエティーに楽しめる12種類の詰め合わせ。
✔ 冷凍保存で長持ち。好きなタイミングで味わえるのも嬉しいポイント。
濃厚なミルクの味わいと旬のフルーツの香り、そしてとろけるような口どけ。
大切な人への、”ちょっと特別なお中元”におすすめです。
価格は3,400円～5,800円ほど。
さらにうれしいポイントは、次の3つですよ！
1. ギフト包装＆メッセージ対応で、そのまますぐに贈れる。
2. スマホでURLを送るだけの簡単ギフト形式。
3. 受け取る人が自由に選べるギフト形式。
まとめ
今回の記事のまとめです。
お中元は品物代に加え、送料やのし・包装代などもかかるため、家計の負担になりやすいこともあります。
そのため、「季節のイベント費」として予算を立て、計画的に管理することが大切です。