「ライフプランニング」や「ファイナンシャルプラン」という言葉はよく耳にしますが、実は異なる意味を持っています。
ライフプランニングは、将来の目標や計画を立てること、一方でファイナンシャルプランは、その目標を実現するための財政的な計画です。
そして、これらを使い分けることは、人生を豊かにするための重要なステップです。
今回の記事では、ライフプランニングとファイナンシャルプランの違いと、それぞれの活用方法について詳しく見ていきましょう。
この記事で分かること
- ライフプランニングとファイナンシャルプランの違い
- ライフプランニングとファイナンシャルプランを活用することのメリット
- ライフプランニングとファイナンシャルプランを活用する方法

これら2つの要素が、なぜ人生設計において重要なのかを見ていきましょう
ライフプランニングとファイナンシャルプランの関連性

冒頭でもお伝えしたように、ライフプランニングとファイナンシャルプランは、それぞれ異なる特徴を持っています。
まずは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
ライフプランニングとは何か?
ライフプランニングとは、個人や家族が将来に向けて設定する目標や計画の総称です。
これは、キャリアの進展、資産形成、教育、健康、リタイアメントなど、生涯にわたるさまざまな側面を包括します。
ライフプランニングは人生の様々な段階において適応可能であり、柔軟に変更できるものです。
ファイナンシャルプランの役割とは?
一方、ファイナンシャルプランとは、個人や家族が将来の財政的な目標を達成するための計画の総称です。
収支のバランス、投資戦略、保険の検討などを通じて、適切な予算作成や債務管理を行い、資産形成をより良くするためのツールとなります。

なお、FP(ファイナンシャルプランナー)は、ライフプランや資産運用を提案する専門家のことです。
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ライフプランニングの必要性と重要性

ライフプランニングの原則は、より良い人生設計の構築にあります。
現代は人生100年時代とも呼ばれたりしていますよね。
将来に備えたライフプランニングを考慮することで、より充実した人生設計の指針となります。
ライフプランニングのメリットとは?
ライフプランニングを設定することには、幾つかのメリットがあります。

以下に、その主なメリットを3つ挙げてみます。
①将来の方向性の明確化
ライフプランニングは、個人の価値観や目標を整理し、将来の方向性を明確にすることで、充実した生活を築くための基盤を作ります。
➁人生の優先順位の設定
ライフプランニングは人生において優先順位を設定する手助けとなり、時間やエネルギーを効果的に配分することが可能となります。
③夢や目標の実現
明確なライフプランに基づき、具体的なステップを踏むことで、夢や目標の実現に向けて充実感や達成感を得られます。

夢や目標を設定することで、人生における方向性や重要な決断が明確になります。
資産最大化のためのファイナンシャルプランの重要性
ファイナンシャルプランがライフプランニングと異なる大きな点に、将来における財政的な目標達成があります。
つまり、将来における資産構築が1つの大きなカギとなります。

以下に、その主な理由6つを挙げてみます。
1. 経済的な安定と将来への備え
収支のバランスや資産運用などを戦略的に計画することで、経済的な安定を確保し、将来の不測の出来事に備えます。
2. 資産の成長とリタイアメントプラン
適切なファイナンシャルプランに基づく投資は、資産を効果的に成長させ、リタイアメント資金の積み立てに繋がります。
3. 債務管理と負担の軽減
適切な返済計画を策定することで、債務の効果的な管理と負担の軽減が可能になります。
4. 将来の目標達成への支援
適切な戦略や手段を用い、経済的な安定や資産の最適活用を促進し、夢や目標に向かって進むための基盤を築きます。
5. 相続や遺産計画
家族や相続人に対する資産のスムーズな移転を行い、財政的な安定を維持する助けとなります。
6. リスク管理と保険戦略
将来のリスクに備えるため、適切な保険を組むことで、予期せぬ事態に対処し、資産を守ります。
資産形成について専門家に相談できるサイト
・資産運用の相談なら【オンアド】
ライフプランニングとファイナルプランの相互作用
ライフプランニングとファイナンシャルプランが密接に関係していることは、なんとなくご理解いただけたのではないでしょうか。
そして、この2つを組み合わせて活用することで、相互に作用し合い、より現実的で実現可能な目標を設定できるようになります。

この章では、2つがどのように連携し、目標達成につながるのかを学んでいきましょう。
人生の目標を叶えるための“計画のかけ算”
ライフプランとファイナンシャルプランは相互に作用し合うため、両者の目標が一致していることが非常に大切です。
たとえば、子どもの教育資金を準備したり、老後に安心して暮らすための資金を確保したりすることは、ライフプランにおける重要な目標です。
そして、その目標を達成するためには、必要な資金額と、それを達成するための期間を具体的に計画し、その計画を基にファイナンシャルプランを立てることが不可欠です。
つまり、ライフプランとファイナンシャルプランが密接に連携していることで、人生の目標を達成するための現実的な道筋を描けるということです。

目標を達成するためには、ライフプランの設計と、それに基づいたファイナンシャルプランの実行がカギとなります。
終わりに:ライフプランニングを見直すきっかけについて
最後に、私(筆者)自身がライフプランニングを考えるきっかけについて、話をしたいと思います。
2023年の11月、私は初めての海外旅行でフィリピンを訪れました。
旅行のきっかけは単純で、その国について好奇心を抱いたからでした。
アキノ・ニノイ空港に到着した際、驚いたことがありました。
それは、空港周辺に多くの日本車、特にトヨタ車が走っていたことです。
異国の地で日本車がひしめき合っている光景に異様な興奮を覚えたのを今でも覚えています。
そして、旅行では地元のドライバーを雇い、4泊5日のビジネスホテルを巡る旅を敢行しました。
目に映るすべてのものが新鮮で、現地の人々の温かさ、異なる風景、普段見ることのない生活様式に触れ、これまでとは異なる視点からの経験を得ました。
例えば、マニラ市街が思っている以上に大きな都市だったり、常夏の国はどこでもサンダルだとか、英語ができたら会話は何とかなるなど、経験したからこそ分かったことでした。
私は30年間、一定の生活パターンにとらわれていましたが、この旅行を通じて、世界の多様性や人生の広がりを感じ、自分のこれからの生き方について真剣に考えるきっかけとなりました。

図1:バギオシティーでの写真

ちなみに、筆者のライフプランの目標は、所得2,000万円に達成し、その後、北欧の山岳鉄道を見に行くことです。
まとめ
今回の記事のまとめです。
ライフプランニングとファイナンシャルプランは相互に作用し合い、密接に連携しています。
したがって、これらをうまく活用することで、人生設計における目標達成の確実性が高まり、充実した人生を実現するための手段となります。