20代になると、就職や一人暮らし、結婚などライフスタイルが大きく変化し始めます。
その一方で、「生命保険はまだ必要ないのでは?」「若いうちから加入する意味はある?」と感じる方も少なくありません。
実際には、20代は保険料が比較的安く、将来に備えやすいタイミングでもあります。
また、病気やケガ、万が一のリスクは年齢に関係なく起こる可能性があるため、早い段階から保障内容を考えておくことも重要です。
この記事では、20代から生命保険に加入すべき理由をはじめ、平均的な保険料負担や加入率、どのようなリスクに備えるべきかをわかりやすく解説していきます。
この記事で分かること
- 20代から生命保険に加入するメリットや必要性
- 20代の生命保険加入率や平均的な保険料負担の目安
- 20代が生命保険を選ぶ際に確認しておきたいポイント

ライフステージに応じた保険の選び方を、20代のうちに学んでおきましょう。
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20代で知っておきたい生命保険選びのポイント

20代で生命保険を選ぶ際は、なんとなく加入するのではなく、自分に必要な保障内容を整理したうえで選ぶことが重要です。
特に20代は、就職・結婚・出産・一人暮らしなど、ライフスタイルが大きく変化しやすい時期でもあります。
そのため、現在の生活状況だけでなく、将来的なライフプランも踏まえて考えることで、自分に合った保険を選びやすくなります。

この章では、保険料の目安を交えつつ、20代に生命保険が必要とされる理由を一緒に考えていきましょう。
また、生命保険は保障内容や保険料の違いがわかりにくいため、FPへ相談しながら整理する方法もあります。
FP相談への無料と有料の違いについては、以下の記事👇でも詳しく解説しています。
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20代から生命保険に加入すべき理由とは?
一般的に、20代前半は大学を卒業し、社会人として新たな生活をスタートさせる時期です。
就職をきっかけに一人暮らしを始めたり、親の扶養から外れたりすることで、生活費や将来への備えを自分自身で考える必要が出てきます。
その中で、親が契約していた生命保険の保障対象から外れ、自分名義で新たに生命保険へ加入するケースも少なくありません。
例えば、病気やケガで入院した際の医療費負担や、働けなくなった場合の収入減少リスクに備えるために、医療保険や就業不能保険を検討する人も増えていきます。

20代のうちに保険に入る主な理由として、以下の2つが挙げられます。
①割安な保険料で加入できる
➁健康なうちに保険に入れる
若いうちでも、病気やケガによって入院や手術が必要になる可能性はあります。
特に20代は貯蓄がまだ十分でないケースも多く、突然の医療費負担が家計に影響することも少なくありません。
生命保険は年齢が若いほど保険料が安く設定されやすいため、20代のうちに加入することで、将来的な保険料負担を抑えやすくなります。
また、保険は健康状態によって加入条件が変わる場合もあるため、健康なうちに保障内容を検討しておくことも重要です。
20代の生命保険加入率はどれくらい?
一般的に、20代で生命保険に加入している人はどのくらいいるのでしょうか。
「令和4年度生活保障に関する調査」によると、全世代の生命保険の加入率は平均で79.8%です。
男性は77.6%、女性は81.5%が生命保険に加入しています。
しかし、年代別のデータを見ると、20代の生命保険加入率は他の世代に比べて低く、男性は46.4%、女性は57.1%にとどまっています。
これは全世代の中で最も低い加入率です。
それでも、20代の人々の約半数が生命保険に加入しており、若い世代でも保険の重要性について意識している人が多いことがわかります。
参照:
(公財)生命保険文化センター「令和4年度生活保障に関する調査」より
年齢別に見る生命保険料の平均と負担額
生命保険料の負担額は、年齢やライフステージによって大きく変わる傾向があります。
一般的に20代は、独身世帯や扶養家族がいないケースも多いため、他の世代と比べて保険料負担を抑えやすい時期です。
一方で、30代以降は結婚や出産、住宅購入などによって必要な保障額が増え、保険料負担も高くなる傾向があります。

下記の図1は、年齢別の年間支払い額の相場をまとめたものです。
| 年齢 | 年間支払額 |
| 29歳以下 | 21.5万円 |
| 30~34歳 | 26.2万円 |
| 35~39歳 | 38.2万円 |
| 40~44歳 | 34.8万円 |
| 45~49歳 | 37.5万円 |
| 50~54歳 | 43.2万円 |
| 55~59歳 | 43.6万円 |
| 60~64歳 | 38.4万円 |
| 65~69歳 | 43.6万円 |
| 70~74歳 | 33.7万円 |
出典:生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」(2021年12月)
図1からも分かるように、29歳以下の年齢層では保険料の支払額が他の年齢層よりも低くなっています。
これは世帯主の家族構成に比例するものとされていますが、それに加えて世帯主の年収が年齢とともに上昇し、その結果として保険料も増加していると推測されます。

これは、年齢が上がるに比例して健康リスクも高まるためです。
死亡保障の考え方としては、一定期間にわたって毎月保険金を受け取れる「収入保障保険」を活用するケースもあります。
収入保障保険の保険金の仕組みについては、以下の記事👇でも詳しく解説しています。
収入保障保険の保険金は残存期間でどう変わる?必要性と仕組みを解説
生命保険選びで確認したいポイントとは?
生命保険を選ぶ際は、公的医療保険や会社の福利厚生によって、どこまで保障されるのかを確認することが大切です。
医療費の自己負担軽減制度や傷病手当金など、公的制度でカバーできる内容を把握することで、必要以上の保障を避けやすくなります。
そのうえで、不足する部分を生命保険で補う考え方を意識すると、自分に合った保障内容を整理しやすくなるでしょう。
また、毎月の保険料が家計負担にならないよう、無理なく継続できる範囲で保障内容を検討することも大切です。

保険選びのポイントは、一般的に以下の5つをおさえておく必要があります。
①必要な保障内容を確認する
自身や家族のライフステージに応じて、生活費や治療費など、必要な保障を確認します。
➁予算を設定する
毎月の支払額だけでなく年間の総額も確認することで、どちらの支払い方法が家計にとって負担が少ないかを判断できます。
③保険の種類を理解する
生命保険、医療保険、がん保険、自動車保険、火災保険など、それぞれの保険がどのようなリスクをカバーするのかを把握しておきます。
④保険会社の信頼性を確認する
信頼できる保険会社を選ぶためにも、保険会社の経営状況や口コミ、評判を確認しておきます。
⑤保険料と保障内容のバランスを考える
保険料の安さだけで選ばず、免責事項や解約返戻金の有無、更新条件なども忘れずに確認しておきます。
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独身者・既婚者別に見る20代の保険選び

20代の生命保険選びでは、独身者か既婚者かによって必要な保障内容が大きく変わります。
独身者の場合は、病気やケガによる医療費負担や、働けなくなった場合の収入減少リスクへの備えが中心になりやすい傾向があります。
一方で、既婚者の場合は、自分に万が一のことがあった際に、家族の生活費や子どもの教育費をどう支えるかも重要なポイントになります。

20代でも独身と既婚では必要な保険が異なるため、この章ではその違いを見ていきましょう。
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20代独身者の生命保険選びのポイント
20代独身者の生命保険選びでは、病気やケガによる医療費負担への備えを中心に考えることが大切です。
特に一人暮らしの場合は、入院や療養によって働けなくなると、家賃や生活費の負担が大きくなる可能性があります。
そのため、まずは入院や手術に備える医療保険を検討するケースが多く見られます。
また、独身の20代は扶養家族がいないケースも多いため、高額な死亡保障が必要になるとは限りません。
一方で、葬儀費用や家族への負担に備える目的で、少額の死亡保険を活用する人もいます。
20代独身者が考えるべき生命保険
①医療保険
➁少額の死亡保険

上記2つの保険に加入しておくべき理由を、以下にそれぞれ解説します。
20代独身者が考えるべき生命保険①医療保険
20代独身者が生命保険を考える際は、まず医療保険を優先的に検討することが重要です。
一人暮らしの場合、例えば急な発熱や骨折などで数日〜数週間の入院が必要になると、治療費そのものよりも働けない期間の生活費が問題になりやすくなります。
会社員であっても、有給休暇が尽きた後は収入が減少する可能性があり、家賃や光熱費、食費などの固定費は継続して発生します。
医療保険に加入しておくことで、入院日額給付金や手術給付金によって自己負担を補えるため、貯蓄が十分でない20代でも急な支出に対応しやすくなります。
特に、短期入院でも給付対象となるタイプであれば、軽い病気やケガにも備えやすくなります。
また、公的医療保険には高額療養費制度があり、医療費の自己負担には上限がありますが、差額ベッド代や食事代、交通費などは対象外になるため、こうした部分は民間の医療保険で補う必要があります。

医療保険に加入すべき主な理由には、以下の2つが挙げられます。
1. 経済的な安心感を得られる
20代はキャリアのスタート時期で収入が不安定なことも多く、病気やケガに備えて医療保険に加入しておくと、不安を軽減できます。
2. 早期加入のメリットがある
若いうちに医療保険に加入すると、健康状態が良好なことが多いため、保険料が安く審査にも通りやすくなります。
20代独身者が考えるべき生命保険②少額の死亡保険
20代独身者の場合、生命保険は医療保険を中心に考えるケースが多いですが、少額の死亡保険も選択肢のひとつになります。
特に一人暮らしでは、万が一の際に葬儀費用や遺品整理などの費用が発生する可能性があります。
これらは数十万円から数100万円程度かかることもあり、家族に経済的負担を残さないための備えとして少額の死亡保障が検討されます。
また、貯蓄が十分でない段階では、急な出費をすべて現金でカバーすることが難しい場合もあるため、必要最低限の死亡保障を保険で補うという考え方もあります。
ただし、20代独身者は扶養家族がいないケースが多いため、高額な死亡保障は必ずしも必要とは限りません。
そのため、保障額は過剰にせず、実際に必要となる費用に絞って設計することが重要です。

少額の死亡保険に加入すべき主な理由には、以下の2つが挙げられます。
1. 葬儀費用のカバー
自身が突然亡くなった場合の葬儀費用や関連費用を死亡保険でカバーし、家族の負担を軽減できます。
2. ローンや借金の返済
20代でも学生ローンや借金を抱えている場合があり、死亡保険はその返済資金として役立てることが可能です。
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少額短期保険(ミニ保険)の役割って?日常生活での活用シーン
20代既婚者の生命保険選びのポイント
20代既婚者の生命保険選びでは、家族の生活を守るという視点で必要な保障を整理することが重要です。
まず医療保険は、病気やケガによる入院・手術費用に備えるための基本的な保障です。
医療費そのものだけでなく、療養中の生活費への影響も考慮する必要があります。
次に就業不能保険は、病気やケガで長期間働けなくなった場合の収入減少に備える保険です。
家計の収入が減ることで生活全体に影響が出るため、特に収入を支える役割の大きい世帯では重要性が高くなります。
また死亡保険は、万が一の際に残された配偶者の生活費や将来の生活資金を支えるための保障です。
独身時代よりも必要保障額が大きくなる傾向があり、ライフステージに応じた見直しが必要になります。
さらに、将来的に子どもが生まれる場合には学資保険などを活用し、教育資金を計画的に準備していく考え方もあります。
20代既婚者が考えるべき生命保険
①医療保険
➁就業不能保険
③死亡保険
④学資保険

上記4種類の保険について、それぞれ見ていきましょう。
20代既婚者が考えるべき生命保険①医療保険
20代既婚者が生命保険を考える際、まず基本となるのが医療保険です。
夫婦のどちらかが病気やケガで入院・手術をした場合、医療費そのものに加えて、日常生活への影響も無視できません。
特に共働き世帯では、一時的な収入減少や、家事・育児の負担増加につながることもあります。
そのため、医療保険に加入しておくことで、入院日額給付金や手術給付金などを活用し、自己負担となる医療費や生活の立て直しにかかる費用を補いやすくなります。
20代既婚者が考えるべき生命保険➁就業不能保険
医療保険と並んで重要になるのが就業不能保険です。
夫婦のどちらかが病気やケガで長期間働けなくなった場合、収入が減少または途絶えることで、家計全体に大きな影響が出る可能性があります。
住宅費や生活費、教育費の準備など、固定的な支出は継続するため、短期間の備えだけでは不十分になるケースもあります。
就業不能保険に加入しておくことで、一定期間ごとに給付金を受け取ることができ、収入減少を補いながら生活を維持しやすくなります。
特に家計の中心となる収入源が途絶えた場合には、生活基盤を守る役割として有効です。
一方で、公的制度として傷病手当金などもありますが、支給期間や金額には限りがあるため、それだけで長期的な生活費をすべてカバーするのは難しい場合もあります。
関連記事
就業不能保険の給付期間はいつまで?公的保障との違いや選び方を解説
20代既婚者が考えるべき生命保険③死亡保険
ライフステージが変わる20代既婚者にとって、死亡保険の重要性は高くなります。
万が一、家計を支える側に不測の事態が起きた場合、残された配偶者は生活費や住居費などを一人で負担することになります。
さらに、将来的に子どもがいる場合は教育費なども必要となり、経済的な負担はより大きくなります。
死亡保険に加入しておくことで、こうした生活費や将来資金を保険金でカバーでき、家族の生活基盤を一定期間維持しやすくなります。
特に収入保障型の保険を活用することで、毎月の生活費に近い形で保障を受け取ることも可能です。
一方で、必要保障額は家族構成や収入状況によって大きく異なるため、過不足のない設計が重要になります。
20代既婚者が考えるべき生命保険④学資保険
20代既婚者にとって、将来子どもが生まれた場合に備えて検討しておきたいのが学資保険です。
子どもの教育費は、進学時期にまとまった金額が必要になるため、計画的な準備が欠かせません。
特に高校・大学進学のタイミングでは、入学金や授業料などの支出が一時的に大きくなる傾向があります。
学資保険を活用することで、毎月一定額を積み立てながら、将来の教育資金を計画的に準備することができます。
また、契約者である親に万が一のことがあった場合でも、保険金によって教育資金が確保される仕組みになっている点も特徴です。
実際にどのくらいの教育費が必要になるのかについては、以下の記事で詳しく解説しています。
👉学資保険の保険料相場と学費の実態|幼稚園から大学までの支出ガイド
20代の保険選びでFPに相談するメリットとは?

20代で初めて保険を選ぶ際は、必要な保障内容や保険の種類が多く、自分だけで判断するのが難しい場合があります。
特に生命保険は、医療保障・死亡保障・就業不能保障など複数の選択肢があり、さらに公的医療保険や勤務先の福利厚生によってカバーされる範囲も異なります。
そのため、全体像を整理せずに加入すると、保障が重複したり、逆に不足したりする可能性があります。
ファイナンシャルプランナーに相談することで、自分の収入やライフプランに合わせて必要な保障額を整理でき、無駄のない保険設計をしやすくなります。
また、複数の保険商品を比較しながら、中立的な視点で選択肢を検討できる点もメリットです。

最後にこの章では、保険選びをFP(ファイナンシャルプランナー)に相談するメリットを確認しておきましょう。
FP相談のメリットは保険以外にもある?
FPへの相談は、保険選びだけでなく、家計全体の見直しや将来設計にも役立つ点が特徴です。
特に20代の段階では、収入や支出のバランスが安定していないケースも多く、保険だけでなく貯蓄や生活費の管理まで含めて整理することが重要になります。
ファイナンシャルプランナーに相談することで、保険の過不足だけでなく、毎月の家計状況や無理のない貯蓄ペースについても客観的に確認できます。
これにより、保険と貯蓄のバランスを取りながら、全体最適の資金計画を立てやすくなります。
また、住宅購入や教育資金など、将来必要になる大きな支出についても長期的な視点で整理できるため、早い段階からライフプランを明確にできる点もメリットです。

FPは、ライフステージの変化に合わせた保険の見直しもサポートしてくれるため、家計にとっての身近なパートナーと言えます。
その一方で、「どのFPに相談すれば安心なの?」「無料と有料では何が違うの?」といった相談先選びも重要なポイントになります。
FPの選び方や相談先の違いについては、以下の記事👇で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
まとめ|20代から生命保険に加入すべき理由
20代の生命保険は、独身か既婚かによって必要な保障内容が変わります。
独身者は医療費など最低限の備えが中心となり、既婚者は家族の生活費まで見据えた保障が必要になります。
また、生命保険は若いうちほど保険料が安く、長期的な負担を抑えやすい点が特徴です。
20代の加入率は他世代より低い傾向にありますが、加入の有無そのものよりも、公的保障やライフステージを踏まえ、自分に必要な保障を整理できているかが重要です。

