ライフプラン表は、今後の人生における重要な出来事や変化を整理し、視覚的に示すためのツールです。
人生には結婚、出産、住宅購入、教育資金の準備、老後の生活設計など、さまざまなライフイベントが存在しますよね。
これらのイベントを把握し、計画的に準備することは、充実した人生を送るために欠かせません。
この記事では、ライフプラン表が必要となる場面や作成のポイントに加え、ライフプランを立てる際に意識したいことをご紹介します。
この記事で分かること
- ライフプラン表の役割
- 作成が必要となる2つの場面
- 作成までの2つのステップ

最後の章では、ライフプラン表の作成手順についても解説しますよ。
そもそも、ライフプラン表とは?
そもそも、ライフプラン表とはどのようなものかご存じでしょうか。
冒頭でも簡単に触れましたが、ライフプラン表は将来の収支やライフイベントを可視化し、人生設計に役立てるためのものです。

まずは、ライフプラン表を作成することで、自分や家族にどのようなメリットがあるのかを、確認していきましょう。
住宅ローンや住宅購入に悩んでいる方へ
・【マネドア】
ライフプラン表の役割
ライフプラン表とは、人生の中で起こる大きな出来事や計画(結婚、出産、子供の進学、住宅購入、老後の準備など)を時系列に沿って整理した表のことです。
ライフプラン表を作成することで、将来の目標やライフステージごとに必要な資金を明確にし、計画的な家計管理や資金準備がしやすくなります。

ライフプラン表には、主に次の2つの役割があります。
①将来の見通しを立てる
人生における重要な出来事を整理し、どのタイミングでどのような準備が必要かを明確にします。
➁家計管理や資金計画の基礎作り
将来の支出を見据え、無理のない家計管理や資産運用の計画を明確します。

ライフプラン表を活用するメリット
ライフプラン表を活用するメリットは、将来の目標や支出を計画的に整理し、生活設計をより現実的に立てられる点にあります。

具体的には、以下3つのメリットがあります。
1. 無駄な支出を防ぐ
将来の支出を予測し、無駄な支出を抑える意識が高まることで、計画的な支出習慣が身につきます。
2. リスク管理ができる
病気や失業などの予期しないリスクに備え、緊急資金の確保計画を立てやすくなります。
3. 貯蓄と投資のバランスを取れる
将来の資金計画を明確にすることができ、貯蓄と投資の適切な振り分けがしやすくなります。
参照サイト
・日本FP協会『便利ツールで家計をチェック』
キャッシュフロー表との違い
ライフプラン表とキャッシュフロー表は、どちらも将来の計画を立てるためのツールですが、役割や内容には違いがあります。
お伝えしてきた通り、ライフプラン表は、結婚・住宅取得・教育・働き方の変化など、人生における大きなイベントを時系列で整理するものです。
一方、キャッシュフロー表は、そのライフプランをもとに毎年の収入や支出の見通しをまとめたものです。
つまり、キャッシュフロー表は、その計画が無理なく実現できるかを数字の面から確かめるためのツールとなります。

キャッシュフロー表の特徴には、以下の2つが挙げられますよ。
①収入と支出の詳細な記録
毎月の収入と支出を記録し、支出項目を整理することで、収支バランスを把握し、家計の健全性を評価できます。
➁資金の流れの把握と予測
家計の黒字・赤字の状況を確認し、資金不足の可能性や必要な貯蓄額を予測できます。
参照コラム
・キャッシュフロー表の役割とは?予期せぬ支出に備える財務管理ツール
ライフプラン表が必要となる2つのタイミング

では、ライフプラン表はいつ作成するものなのでしょうか。
結論から言えば、作成のタイミングに適切な決まりはありませんが、
人生の大きな選択や環境の変化が訪れる前に作成しておくことで、将来の見通しが立てやすくなり、判断もしやすくなります。

この章では、ライフプラン表が必要となる2つのタイミングについて見ていきましょう。
①新しいライフステージの開始前
新しいライフステージの開始は、人生における大きな変化を伴うため、それぞれの段階でライフプランを見直すことが大切です。

新しいライフステージの開始時期として、以下の5つが挙げられます。
1. 結婚
結婚を機に家や車の購入、子どもの教育など、新たな生活に向けた家計や将来の目標を見直す必要があります。
2. 出産
子どもの誕生に伴い、育児や教育費の増加に対応するため、家計を見直す必要があります。
3. キャリアアップや転職時
転職や昇進で収入が変わる際には、支出や貯蓄目標を再設定する必要があります。
4. 子供の独立
教育費の負担が減ることで貯蓄や投資に回す余裕が生まれ、資金計画を見直す機会となります。
5. 退職
退職後は年金や貯蓄をもとに、老後の生活設計や趣味・介護の支出に備えてプランを見直す必要があります。
②大きな財政的決定をする前
大きな財政的決定を行う前には、ライフプラン表を活用すると判断がしやすくなります。
たとえば、住宅や車などの大きな資産の購入を検討する際には、将来のライフイベントを整理することで、購入の必要性やタイミングを客観的に判断できます。
特に住宅や車の購入は、家族構成やライフステージによって必要な規模やタイプが変わるため、
ライフプラン表を使って将来の収入や支出の見通しを確認することで、無理のない計画を立てやすくなります。

ライフイベントにおける大きな金額を伴うものとして、住宅の購入があげられますね!
住宅購入に関してFPに相談できるサイト
・【みらいのほけん】公式
ライフプラン表の作成手順

ライフプラン表を作成するには、まず将来のライフイベントや目標を明確にし、それにかかる費用や収入の見通しを整理することが大切です。

最後に、ライフプラン表の作成手順について確認していきましょう。
ステップ①:3つの構成要素を紙に書き出す
ライフプラン表を作成する際には、3つの要素を把握しておきましょう。
これには、目標設定や年齢・ライフステージとの関係などが含まれますが、
いきなり表に入力するより、まずは紙に書き出してみるのがおすすめです。
こうすることで、必要な情報を整理でき、全体の流れやバランスを視覚的に確認しながら作業を進められます。

ライフプラン表は主に、次の3つの構成要素から成り立っています。
まずは紙に書き出して、全体の内容を整理してみましょう。
①目標設定
ライフプランを作成する際の最初のステップは、短期、中期、長期の目標を設定することです。
これにより、具体的に達成したいことが明確になり、計画を立てる際の指針となります。
➁収入と支出の見込み
つぎに、収入の見込み(給与、副収入、年金など)と、生活費や教育費などの支出を予測してみましょう。
これにより、経済的なバランスを保ちながら、目標達成のための資金計画が立てられます。
③貯蓄計画
3つ目は、現在の貯蓄額とこれからの貯蓄額の推移を書き出してみましょう。
これにより、現在の貯蓄状況と将来の見通しを比較でき、無理のない貯蓄計画を立てる目安になります。

上記すべてを反映させるのが難しい場合は、わかる範囲で必要な項目のみ記載して作成しても構いませんよ。
ステップ②:書き出した要素を表(エクセル)に記入する
ステップ①で紙に書き出した要素を、実際にライフプラン表に入力していきます。
表はエクセルなどの簡易的なツールを使うと便利です。
各要素を年齢やライフステージごとに整理し、収入や支出、貯蓄の見通しも併せて記入すると、全体のバランスを把握しやすくなります。
たとえば、結婚や出産、子どもの教育費、住宅購入などのライフイベントを行ごとに整理し、その時期に必要な費用や資金の流れを表に書き込むことで、全体を確認しやすくなります。

ライフプラン表の作成はFPに相談するのがおすすめ
お伝えして来た通り、ライフプラン表の作成は、個人の将来設計を明確にするために大切です。
しかし、自分だけで全てを計画・作成するのは難しいこともあります。
そのような時は、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみましょう。
FPは、自身のライフステージや目標に合わせた専門的なアドバイスを提供し、最適なライフプラン作成をサポートしてくれます。

FPに相談するメリットについては、以下のコラムをご参照ください。
あわせて読みたいコラム
・FPに相談するメリットとは?お金と保険の専門家だからできること
まとめ
今回の記事のまとめです。
ライフプラン表とは、人生における大きな出来事や計画(結婚、出産、子供の進学、住宅購入、老後の準備など)を時系列に整理した表を指します。
ライフプラン表を作成することで、将来の目標やライフステージごとに必要な資金を明確にし、計画的な家計管理や資金準備がしやすくなります。
