『円安の今、海外旅行って損なの?それともチャンス?』
そんな疑問を抱いたことはありませんか?
円高・円安のニュースはよく耳にしますが、実際にそれが旅行費用にどう影響するのかは、意外と分かりにくいものです。
そこで今回は、為替の基本的な仕組みから、旅行代金が変わる理由、そしてお得に海外旅行へ行けるタイミングまでを、やさしく解説していきます。
この記事で分かること
- 円安・円高の基本的な仕組み
- 為替が海外旅行の費用にどう影響するのか
- お得に海外旅行に行けるタイミングの見極め方

為替がちょっとわかるだけで、旅の計画がグッとスマートになりますよ。
円安・円高とは?まずは基本の仕組みを理解しよう

「円安は輸出に有利で、円高は輸入に有利」という話を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、そもそもなぜ円安が輸出に有利で、円高が輸入に有利なのか、その仕組みを理解すると、為替の動きがもっと身近に感じられます。

まず初めに、為替の円安・円高についての基本的な仕組みをわかりやすく解説していきます。

そもそも、為替レートって何のこと?
為替レートは、異なる国の通貨同士の交換比率を示すもので、例えば「1ドル=110円」という表現は、1ドルを購入するのに110円が必要であることを意味します。
これは国際取引の基盤となり、輸出入、海外旅行、投資など多岐にわたる経済活動に影響を与えます。
また、国際取引では異なる通貨を交換する必要があるため、為替レートの変動が取引のコストや利益に直接影響します。
為替レートはどうやって決まる?
為替レートは主に、外国為替市場での需要と供給のバランスによって決まります。
外国為替市場とは、通貨を買いたい人と売りたい人が取引を行う場のことです。
例えば、ある国が多くの外国製品を輸入すると、その国の通貨を売って外国通貨を買う動きが強まり、結果として自国通貨の価値が下がり(円安)ます。
逆に輸出が増え、自国通貨の需要が高まると、その通貨の価値が上がり(円高)、為替レートが変動します。
さらに、中央銀行の金融政策や経済指標、政治情勢、投資家の心理など、さまざまな要因も為替レートに影響を与えています。

つまり、為替レートは通貨の需要と供給のバランスによって変動するということです。
円安・円高の定義とその違い
では、どのような状態のときに「円安」や「円高」と呼ばれるのでしょうか。

円安・円高について、以下の4つのポイントでご紹介します。
1. 円安とは?
円安は、円の価値が外国通貨に対して下がることを指します。
たとえば、為替レートが1ドル=110円から1ドル=120円になると、同じ1ドルを買うのに必要な円が増えたことになります。
つまり、円の価値が「安くなった」状態が円安です。
2. 円高とは?
円高は、円の価値が外国通貨に対して上がることを指します。
例えば、1ドル=120円から1ドル=110円に変わると、1ドルを買うのに必要な円が減ったことになります。
つまり、円の価値が「高くなった」状態が円高です。
3. どうして円安・円高になるの?
為替レートは、貿易の状況や投資の流れ、経済の状況など様々な要因で変動します。
日本の輸出が増えると、海外の企業が円を買うため円高になることが多いです。
逆に、日本からの輸入が増えると、円を売って外国通貨を買うため円安になりやすくなります。
4. 円安・円高の違いと生活への影響
円安のときは、輸出企業には有利ですが、輸入品が高くなり、海外旅行も割高になる傾向があります。
円高のときは、輸入品が安くなり、海外旅行がお得になる一方で、輸出企業には不利になります。

つまり、海外旅行を検討するときは、基本的に円高がお得になるということです。
理想の旅行ツアーが見つかるサイト
・海外ツアー【トラベルウエスト】
円安・円高が海外旅行に与える影響とは?

為替の円安・円高について、大まかなイメージはつかんでいただけたでしょうか。
為替の動きは少し難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば理解しやすくなります。

この章では、海外旅行の費用に為替の変動がどのように影響するのかを具体的に見ていきましょう。
円安になると旅行代はどうなる?
先ほどの章でもお伝えした通り、円安になると日本円の価値が相対的に下がるため、外貨への両替時に受け取れる金額が少なくなります。
その結果、海外旅行では次の4つの点で費用が上がる傾向があります。
円安時に海外旅行で費用が上がりやすい4項目
①航空券代
燃油サーチャージや運賃がドル建てで決まっていることが多く、円安の影響で値上がりする。
②ホテル代・ツアー代金
外資系や現地通貨建ての場合、円安で割高になる。
③現地での食費・お土産代
同じドル・ユーロ・ウォンでも、円換算すると高く感じる。
④為替手数料
両替時のレートが悪くなるため、さらに負担が増える。
円高時の海外旅行はお得に楽しめるチャンス
円安が海外旅行にとって不利になりやすいということは、裏を返せば、円高のときは海外旅行で金銭的なメリットが多く得られるということです。

以下に、円高のタイミングで海外旅行をするメリットを4つご紹介します!
円高時の海外旅行の4つのメリット
1. 旅行費用が割安になる
円高で外貨両替で多くの現地通貨を受け取れ、ホテル代や食費などの支出を抑えられます。
2. ショッピングが割安に楽しめる
円換算でブランド品やお土産が安く買え、まとめ買いやアウトレットもお得になります。
3. ツアーや航空券が値ごろ感を増す
外貨建てのツアー料金やクレジットカードの支払い額が円高の影響で割安になります。
4. 旅行のコストパフォーマンスが向上する
同じ予算で食事やアクティビティのグレードアップができ、充実した旅行が可能になります。
円高・円安が保険に与える影響とは?
旅行費やお土産品などへの円安・円高の影響はイメージしやすいですが、『保険』にはどのような影響があるのか疑問に思う方もいらっしゃいますよね。
実は、円高・円安の為替変動は特に、外貨建て保険や海外関連の保険に影響を与えます。
たとえば、海外旅行の際に加入する海外旅行保険もその一例です。
為替レートによって保険料や補償内容の実質的な価値が変わることがあり、円安のときは保険料が高くなることもあれば、円高のときは逆にお得になる場合もあります。
また、外貨建ての生命保険や年金保険を契約している場合は、為替変動により受け取る保険金や年金の額が増減することがあるため、為替リスクを理解しておくことが重要です。

海外旅行保険については、以下のコラムもぜひご参照ください。
参照コラム
・【比較表あり】留学保険と海外旅行保険|治療費・賠償の補償範囲を解説
※補足
国内通貨建て(日本円建て)の保険については、為替の影響を受けることは基本的にありません。
海外旅行で損しないために知っておきたいタイミングとコツ

では最後に、海外旅行で損しないために知っておきたいタイミングとコツについて見ていきます。
為替レートの動向をチェックすることはもちろんですが、航空券や宿泊予約のタイミングも大切です。

これらのポイントを押さえて、お得に海外旅行を楽しむ方法についてご紹介します。

旅費だけでなく、現地での出費にも注目する理由とは?
海外旅行の費用といえば、まず航空券やホテル代を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、実際には現地での食費や交通費、お土産代なども意外と大きな出費になります。
例えば、現地通貨での食事代や移動費は、円換算すると普段より高く感じることがあります。
また、観光地での入場料やツアー代も同様に円安の影響を受けるケースが少なくありません。
さらに、両替時の為替手数料も積み重なると無視できない負担になります。
そのため、旅行の総予算を考える際は、航空券や宿泊費だけでなく、現地での支出もしっかり見積もっておくことが大切です。

事前に現地の物価や為替レートを調べ、無理のない範囲で計画を立てましょう。
海外旅行ツアーを活用するメリットって?
海外旅行を初めてする際は、楽しみと同時に不安も感じるものです。
特に、一人での旅行では現地で頼れる人がいないため、寂しさを感じることもあるでしょう。
そんな時は、海外旅行ツアーを活用するのもおすすめの方法です。

海外旅行ツアーを活用するメリットには、主に以下の3つがあります。
1. 安心して旅を楽しめるサポート体制
現地でのトラブルや不安に対して、旅行会社のスタッフがしっかりサポートしてくれるため、初めての海外旅行でも安心して楽しめます。
2. 効率的に観光スポットを回れる
事前に計画されたツアースケジュールに沿って効率よく観光できるので、見どころを漏らさず楽しめます。
3. 費用がわかりやすく予算管理がしやすい
航空券や宿泊、観光がセットになっていることが多く、追加費用を抑えやすいため、予算管理がしやすいのがメリットです。

特に季節ごとにお得なパッケージプランが用意されていることもあるので、ぜひ以下のサイトもチェックしてみてくださいね。

まとめ
今回の記事のまとめです。
円安・円高とは、外国通貨に対する日本円の価値の変動を指します。
円安になると海外旅行の費用が高くなりやすく、逆に円高の時は旅行費用が割安になります。
特に航空券やホテル代、現地での食費やお土産代に大きく影響するため、円高のタイミングで旅行するポイントを押さえておきましょう。