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年金繰り下げ受給を選ぶメリット|ライフプランに基づく年金戦略とは

2024年10月28日

Aki|ライフコンサルタント|暮らし・生き方を整える専門家

1993年生まれ。山口県を拠点に活動するライフコンサルタント。 AFP(日本FP協会認定)・2級FP技能士・証券外務員一種を保有。 年金・税金・社会保険・資産形成・住宅ローン・資格取得など、ライフプランを整え、人生の選択肢を増やすためのお金と暮らしの知識を発信。 運営サイト「Little Space」は累計40万PVを突破。検索上位表示記事を多数保有し、保険会社からの記事掲載依頼実績も。 ▶ プロフィールの詳細はこちら

年金の繰り下げ受給には、どのようなメリットがあるの?

年金の繰り下げ受給を選択すると、受け取る年金額を増やせることが大きなメリットです。

原則として、年金の受給開始時期を66歳以降に繰り下げることで、年金額は1ヶ月あたり0.7%増額されます。

つまり、75歳まで繰り下げた場合、65歳から受給する場合と比べて最大84%の増額となります。

一方で、繰り下げ受給がすべての人に適しているわけではありません。生活費や貯蓄、働き方、健康状態などによって、適した受給開始時期は異なります。

そこで今回の記事では、年金の繰り下げ受給の具体的なメリットや注意点を整理し、ライフプランに合わせた年金の受け取り方について解説します。

この記事で分かること

  1. 年金の繰り下げ受給によって得られる具体的なメリット
  2. 繰り下げ受給を選ぶ際に知っておきたい注意点
  3. ライフプランに合わせた年金の受給開始時期のシミュレーション
Aki
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年金の繰り下げ受給の仕組みやメリット、注意点について、一緒に学んでいきましょう。

なお、年金の繰り上げ受給について詳しく知りたい方は、以下の記事👇もあわせてご覧ください。

年金の繰り下げ受給の仕組みとは?

年金の繰り下げ受給とは、原則65歳から受け取る老齢基礎年金や老齢厚生年金の受給開始時期を66歳以降に遅らせることで、将来受け取る年金額を増やせる制度です。

繰り下げる期間が長いほど年金額は増加し、1ヶ月繰り下げるごとに0.7%増額されます。増額された年金額は、その後の受給期間にわたって適用されます。

では、実際に、年金の繰り下げ受給は何歳から選択でき、どのくらい年金額が増えるのでしょうか。

Aki
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この章では、年金の繰り下げ受給の仕組みや受給開始年齢、繰り下げによる年金額の増額率について詳しく解説します。

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老齢基礎年金と厚生年金の関係とは?

老齢基礎年金厚生年金は、日本の公的年金制度の2本の柱であり、主に老後の生活資金を支えるために設計されています。

基礎年金は、すべての人が受け取ることができる最低限の年金であり、厚生年金は、老齢基礎年金に上乗せされて支給されます。

Aki
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年金の繰り下げ受給について理解するためには、老齢基礎年金と老齢厚生年金の仕組みや関係を知っておくことが大切です。2つの特徴を比較しながら図1をチェックしてみましょう。

項目老齢基礎年金厚生年金
対象者自営業者、フリーランス、専業主婦、会社員など、全国民が対象会社員、公務員などの給与所得者が対象
受給条件20歳から60歳までに国民年金保険料を納めること企業や公的機関が保険料を従業員と折半して支払う
受給開始年齢原則65歳(繰り上げ受給・繰り下げ受給が可能)原則65歳(基礎年金に上乗せして支給される)
受給額一定額(2024年時点で満額約6万8,000円)働いた期間や給与額に応じて報酬比例で変動する
図1:老齢基礎年金と厚生年金の特徴比較表

老齢基礎年金と厚生年金は別々に繰り下げ受給できる?

老齢基礎年金と老齢厚生年金は、65歳で受け取るのではなく、66歳から75歳の間に繰り下げて受給することが可能です。

この繰り下げ受給は、老齢基礎年金と老齢厚生年金それぞれについて別々に選択でき、繰り下げることで年金額が増加します。

増額された年金額は受給期間中に変動せず、増額率は最大で、84%に達することがあります。

増額率(最大84%) 0.7% × (65歳に達した月から繰り下げ申出月の前月までの月数)

Aki
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繰り上げ受給は、2つを同時に受給することはできないので、注意が必要です。

参照
・日本年金機構『年金の繰上げ受給

年金の繰り下げ受給のメリットとは?受給額増加をシミュレーション

年金の繰り下げ受給には、受給開始時期を遅らせることで、将来受け取る年金額を増やせるというメリットがあります。

では、実際にどのくらい年金額が増えるのでしょうか。

Aki
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ここからは、受給開始年齢ごとの増額率や受給額をシミュレーションしながら、繰り下げ受給によって得られるメリットを具体的に確認していきましょう。

繰り下げ受給の3つのメリット

年金の繰り下げ受給には、将来受け取れる年金額を増やせることをはじめ、老後の生活資金を安定させやすくなるメリットがあります。

主なメリットは、以下の3つです。

  1. 受給する年金額を増やせる
  2. 長生きした場合の老後資金を確保しやすい
  3. ライフプランに合わせて受給開始時期を選択できる

まずは、受給する年金額を増やせることがメリットです。

年金は、1ヶ月繰り下げるごとに0.7%増額されます。受給開始時期を遅らせるほど、将来受け取れる年金額を増やすことができます。

次に、長生きした場合の老後資金を確保しやすいこともメリットです。

繰り下げによって年金額を増やすことで、長期間にわたって受け取る公的年金を増やし、老後の生活資金を確保しやすくなります。

そして、ライフプランに合わせて受給開始時期を選択できることも特徴です。

老齢基礎年金と老齢厚生年金は、それぞれ別々に繰り下げることができます。そのため、収入や貯蓄、生活費などを踏まえて、自分に合った受給方法を選択できます。

Aki
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特に、現在では『老後2000万円問題』とも言われていますよね。

関連記事
老後資産2,000万円どう準備する?資産形成対策が必要な理由とは

繰り下げ受給による受給額増加をシミュレーション

先ほど、繰り下げ受給のメリットとして受給額の増加を挙げました。

年金を繰り下げて受給する最大のメリットは、この受給額の増加にあります。

Aki
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ここでは、その具体的な算出方法について見ていきます。

繰り下げ額の具体的な算出方法

年金の繰り下げ額は、繰り下げた月数に応じて増えるのが大きな特徴です。

具体的には、繰り下げた月数に0.7%を掛けた増加分が適用されます。

たとえば、一年間繰り下げる場合の計算は以下の通りです。

0.7% × 12か月 = 8.4%

このように、繰り下げることで受給額が1年で8.4%増加します。

以上を踏まえて、繰り下げ増額率の早見表を以下図2にまとめてみます。

Aki
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以下の表で、年齢別の手取り額の変化を確認してみてくださいね!

請求時の年齢(繰り下げた月数)増額率
66歳(12か月)8.4%
67歳(24か月)16.8%
68歳(36か月)25.2%
69歳(48か月)33.6%
70歳(60か月)42.0%
71歳(72か月)50.4%
72歳(84か月)58.8%
73歳(96か月)67.2%
74歳(108か月)75.6%
75歳(120か月)84.0%
図2:繰下げ受給による増額率早見表
出典:日本年金機構
年金の繰り下げ受給
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例えば、65歳から受け取る年金額が年間180万円(月額15万円)の場合、66歳から受給すると、年金額は年間約195万円(月額約16万円)になります。

年金の受給額について相談できるサイト👇
【マネードットコム】

年金の繰り下げ受給を選択したほうがいいケースとは?

年金の繰り下げ受給は、受給開始時期を遅らせることで将来の年金額を増やせる一方、繰り下げている期間は年金を受け取れません。

そのため、現在の収入や貯蓄、老後の生活費などを踏まえて、自分に合った受給開始時期を考えることが大切です。

Aki
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最後に、年金の繰り下げ受給を選択したほうがいいケースについて、具体的に解説します。

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ライフプランに合わせた年金の受給戦略とは?

繰り下げ受給を選択することが望ましいケースには、大きく分けて以下の3点が考えられます。

年金受給を急がない場合
年金をすぐに受け取る必要がなく、別の収入源があり退職後も働く意欲がある方には、繰り下げ受給が適しています。

経済的に余裕がある場合
現在の生活費が他の収入で賄える状況であれば、繰り下げ受給を選ぶことで将来的な年金額を増加させ、経済的な安定を図ることができます。

年金の税負担を考慮する場合
年金受給開始時の税負担を軽減したい方は、繰り下げ受給を選択することで受給開始時期を遅らせ、結果的に受け取る年金額を増やすことが可能です。

Aki
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つまり、経済的に余裕があり、年金受給を急がない場合や、税負担を軽減したい方に適していると言えます。

関連記事
年金だけでも老後生活は可能?不足額と公的保障制度で老後に備える方法

年金の繰り下げ受給について相談したい場合は?

年金の繰り下げ受給について相談したい場合は、年金事務所や街角の年金相談センターを利用できます。

年金事務所では、年金の受給開始時期や年金額などについて相談でき、自分の年金記録を確認しながら、繰り下げ受給について相談することも可能です。

Aki
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なお、年金についてより具体的な相談をしたい場合には、ファイナンシャルプランナー(FP)を活用するのも一つの手段です。

FPにシュミレーションを行ってもらう

ファイナンシャルプランナー(FP)に、年金受給のシミュレーションをしてもらいましょう。

FPは、個々のライフプランや財政状況に基づいて、最適な年金受給プランを提案します。

また、FPは年金受給にとどまらず、保険資産運用などお金全般に関する豊富な知識を持っているため、トータル的なライフプランのアドバイスを受けることができます。

これにより、将来的な経済状況やライフイベントに基づくリスクを評価し、年金をどのように活用するかについて具体的なアドバイスを得ることができます。

Aki
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以下のコラムでは、FPの役割についてまとめているので、合わせてご参照ください。

まとめ|年金繰り下げ受給はライフプランに合わせて判断しよう

年金の繰り下げ受給は、受給開始時期を遅らせることで、将来受け取れる年金額を増やせることがメリットです。例えば、65歳時点で年間180万円の場合、66歳から受給すると年間約195万円になります。

一方で、繰り下げ期間中は年金を受け取れないため、生活費を確保できるかを考える必要があります。

繰り下げ受給を選ぶ際は、シミュレーションで受給額の変化を確認し、収入や貯蓄、生活費などを踏まえて、自分のライフプランに合った受給開始時期を選択することが大切です。

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