家財保険は、火災や水漏れ、盗難などによって家財に損害が発生した際に備えるための保険です。
家具や家電だけでなく、衣類や貴重品なども補償対象となるため、身近な生活全体をカバーできる点が特徴です。
一方で、実際にどのようなケースで保険金が支払われるのか、またどのような種類の保険金があるのかについて、正しく理解できていない方も多いのではないでしょうか。
加えて、保険料の相場や保険金請求に必要な書類など、加入前に気になる点も少なくありません。
そこで本記事では、家財保険で支払われる保険金の種類を中心に、加入前に知っておきたい疑問や注意点についてわかりやすく解説します。
この記事で分かること
- 家財保険で支払われる保険金の種類
- 保険金が支払われる具体的なケースと補償範囲
- 家財保険加入前に知っておきたい注意点と確認すべきポイント

家財保険の気になるポイントを一緒に見ていきましょう!
家財保険で支払われる3つの保険金の種類と特徴

家財保険では、火災や水漏れ、盗難などによって家財に損害が生じた場合に保険金が支払われます。
ただし、すべての損害が同じ扱いになるわけではなく、原因や状況によって支払われる保険金の種類が異なります。
代表的なものとしては、まず火災や落雷、爆発などによる損害に対する保険金があります。
次に、水漏れや風災などによる損害に対する保険金です。
そして、盗難や破損・汚損などによる損害に対する保険金です。

この章では、家財保険で補償される主な保険金の種類について、それぞれの特徴の違いを見ていきましょう。
なお、一人暮らしの方は特に家財の損害が生活に直結しやすいため、家財保険の必要性についてもあわせて確認しておくことが大切です。
一人暮らしにおける家財保険の必要性については、以下の記事👇で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
家財保険金の種類①火災による損害
火災や落雷、爆発などによって家財が損壊した場合に、その損害額に応じて家財保険から保険金が支払われます。
たとえば、火災によってリビングのテレビや冷蔵庫、ソファなどの家具・家電が焼失した場合や、落雷によってパソコンやエアコンなどの電化製品が故障した場合には、それぞれの損害状況に応じて補償が行われます。
そして、上記のような火災や落雷などによる損害に対して支払われる保険金が、いわゆる火災保険金です。
・火災保険金
火災、落雷、爆発などによって家財が損壊した場合に支払われる保険金。
火災事故の際、家具や家電製品、衣類などが損害を受けたときの補償が対象。
家財保険金の種類②盗難・破損・汚損による損害
盗難・破損・汚損による損害は、家財が盗まれたり、日常生活の中で壊れたり汚れたりした場合に補償される保険金です。
たとえば、空き巣によって現金や家電製品が盗まれた場合や、室内への不法侵入によってドアや窓が破損した場合などが対象となります。
また、日常生活の中で誤って家具を傷つけてしまった場合や、飲み物をこぼしてカーペットを汚してしまった場合なども、補償対象となるケースがあります。
これらの損害は、主に盗難による損害に対する補償金と、破損・汚損による損害に対する補償金に区分されます。
・盗難保険金
泥棒や強盗による盗難被害が発生した際に、盗まれた家財や損壊した家財に対して支払われる保険金。
盗まれた金品や壊されたドアや窓などが対象。
・破損・汚損保険金
事故や不慮の出来事によって、家具や家電が壊れたり、汚れたりした場合に支払われる保険金。
子どもが誤って家具を壊してしまったり、ペットによる損害も対象。
家財保険金の種類③自然災害による損害(水漏れ・風災など)
自然災害による損害は、台風や強風、大雨などの影響によって家財に被害が生じた場合に補償される保険金です。
水漏れや風災など、日常生活でも比較的起こりやすいトラブルが対象となります。
たとえば、上階からの漏水によって家具や家電が故障した場合や、台風による強風で窓が破損し、室内の家財が損害を受けた場合などが該当します。
また、大雨による浸水で床やカーペットが使用できなくなるケースなども補償対象となり、これらの損害は、水災保険金や漏水保険金などに区分されます。
・水災保険金
洪水、豪雨、台風などの水災によって家財が損害を受けた場合に支払われる保険金。
床上浸水や土砂災害などが該当。
・漏水保険金
上階からの水漏れや、配管の破裂などで家財が水濡れの被害を受けた場合に支払われる保険金。
・地震保険金
地震によって生じた火災や倒壊、津波などで家財が損壊した場合に支払われる保険金。
ただし、家財保険だけでは地震による損害はカバーされないため、地震保険を追加する必要がある。
・落雷保険金
落雷による家電製品の故障や破損が発生した場合に支払われる保険金。
落雷によって電気系統がショートし、パソコンや冷蔵庫などが壊れた場合が該当。

家財保険は、火災保険の中の一部として扱われることが多い保険と覚えておきましょう。
関連記事
・火災保険と家財保険の使い分け術|意外と知らない補償の落とし穴
家財保険加入前に確認しておきたい3つのポイント

家財保険に加入する際は、「補償範囲」「保険金額と免責金額」「特約」の3つを事前に確認しておくことが重要です。
これらは、火災や水漏れ、盗難といったリスクに対してどこまで補償されるのか、実際に受け取れる保険金の金額、さらに追加できる補償内容に関わる重要なポイントです。
あらかじめ内容を理解しておくことで、自分の生活環境や家計状況に合った無理のない保険選びがしやすくなります。

この章では、上記3つのポイントについて、それぞれ具体的な内容や確認すべきポイントをわかりやすく解説していきます。
なお、保険選びは商品ごとの違いだけでなく、どの相談先を利用するかによっても選びやすさが変わるため、あわせて相談窓口の特徴も知っておくと安心です。
保険の相談窓口の比較について詳しく知りたい方は、以下の記事👇も参考にしてみてください。
家財保険加入前の確認ポイント①補償対象と補償範囲
家財保険に加入する際は、まずどのような家財が補償対象となるのか、またどの範囲まで補償されるのかを確認しておくことが重要です。
一般的には、家具や家電、衣類、日用品などが補償対象となりますが、すべての物が対象になるわけではありません。
高額な貴金属や一部の美術品などは、補償の上限が設けられていたり、対象外となる場合もあります。
また、補償の範囲についても、火災や盗難だけでなく、水漏れや風災などの自然災害が含まれるかどうかは保険商品によって異なります。
そのため、自分の生活環境で想定されるリスクに対して、どこまでカバーされているかを事前に把握しておくことが大切です。
家財保険加入前の確認ポイント②保険金額と免責金額
家財保険に加入する際は、保険金額と免責金額の設定について確認しておくことも重要です。
これらの設定によって、万が一火災や水漏れ、盗難などの被害に遭った際に受け取れる保険金や自己負担額が変わるためです。
保険金額は、所有している家財の総額を目安に設定します。
例えば、家具や家電、衣類などの家財が300万円相当あるにもかかわらず、保険金額を100万円に設定していると、大きな損害が発生した場合でも十分な補償を受けられない可能性があります。
一方で、実際の家財の価値を大きく上回る金額を設定しても、その超過分まで保険金が支払われるわけではありません。
また、免責金額とは、保険金を受け取る際に契約者が自己負担する金額のことです。
例えば、免責金額を5万円に設定している場合、10万円の損害が発生すると保険会社から支払われる保険金は5万円となり、残りの5万円は自己負担となります。
一般的に、免責金額を高く設定すると保険料を抑えられる一方で、自己負担額は大きくなります。
そのため、保険料だけで判断するのではなく、万が一の際の負担も考慮しながら、自分に合った設定を選ぶことが大切です。

免責金額が高いと保険料は安くなりますが、自己負担が増える可能性があります。
参照:
保険の教科書【火災保険の免責って何?免責金額はどう決めればいい?】
家財保険加入前の確認ポイント③特約(オプション補償)
家財保険に加入する際は、基本補償だけでなく、特約(オプション補償)の内容についても確認しておくことが重要です。
特約を追加することで、自分の生活環境やライフスタイルに合わせて、必要な補償を充実させることができます。
例えば、子どもが家具や家電を誤って破損してしまう可能性がある家庭や、ペットを飼っている家庭では、破損・汚損に備えられる特約が役立つ場合があります。
また、自転車を日常的に利用する方であれば、事故によって相手にケガをさせたり物を壊したりした際に備えられる個人賠償責任補償を付帯できる商品もあります。
さらに、保険会社によっては、水漏れによる家財の損害や、携行品の損害などを補償する特約を用意している場合もあります。
ただし、特約の種類や補償内容は保険商品によって異なるため、自分に必要な補償が含まれているかを事前に確認しておくことが大切です。

自転車事故に備える個人賠償責任補償について詳しく知りたい方は、以下の記事👇も参考にしてみてください。
👉自転車保険は義務?対象地域や罰則、ネット・コンビニ加入の違いを解説
家財保険の気になる疑問【保険料の相場や保険金請求の流れ】

家財保険への加入を検討している方の中には、「保険料はどれくらいかかるの?」「保険金はどのような流れで請求するの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
保険料は、補償内容や保険金額、建物の構造、契約条件などによって異なります。
また、保険金を請求する際には、事故の連絡や必要書類の提出など、一定の手続きが必要になります。
そのため、保険料の目安や保険金請求の流れを事前に理解しておくことで、自分に合った保険を選びやすくなるだけでなく、万が一のトラブルが発生した際にも落ち着いて対応しやすくなります。

この章では、家財保険の保険料の相場や、保険金請求の流れについて、よくある疑問を交えながらわかりやすく解説していきます。
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家財保険に関する疑問①保険料の相場は?
家財保険の保険料は、一般的に補償内容が充実しているほど高くなる傾向があります。
なお、実際の保険料は補償内容や保険金額、建物の構造、契約条件などによって異なりますが、一般的な保険料の目安は以下のとおりです。
家財保険の保険料の目安
家財の価値が100万円程度の場合
年間の保険料は約1万円〜2万円程度が一般的です。
家財の価値が500万円程度の場合
年間の保険料は約5万円〜10万円程度になることがあります。
保険料は保険会社や契約プラン、加入者の状況によって大きく異なるため、複数の保険会社から見積もりを取得し、自身に最適なプランを比較検討することが大切です。
また、保険会社によっては、オンラインで簡単に見積もりを取得できるサービスを提供しているところもあります。
おすすめの家財保険が見つかるサイトは👇
保険ウィズ | 生命保険・医療保険の比較サイト (withheart.jp)
家財保険に関する疑問➁保険金の請求時の流れ
家財保険の保険金を請求する際は、事故や損害が発生した後に保険会社へ連絡し、必要書類を提出したうえで審査を受けるという流れで手続きが進みます。
まず、火災や水漏れ、盗難などの被害が発生した場合は、できるだけ早く保険会社または代理店へ連絡しましょう。
その際は、事故の発生日時や状況、損害を受けた家財の内容などを正確に伝えることが大切です。
次に、保険会社の案内に従って、保険金請求書や事故状況報告書などの必要書類を提出します。
あわせて、損害状況が分かる写真や修理の見積書、領収書などの提出を求められる場合もあるため、事故直後の状況を記録し、必要書類は紛失しないよう保管しておきましょう。
その後、保険会社が提出された書類や契約内容をもとに損害状況を確認し、補償対象と認められた場合には、契約内容に応じた保険金が支払われます。
なお、必要書類や手続きの流れは保険会社や契約内容によって異なる場合があります。
そのため、不明な点がある場合は、事前に保険会社や代理店へ確認しておくことが大切です。

なお、保険金を請求する際は、一般的に以下の7つの書類を準備する必要があります。
保険金の請求に必要な主な書類
①保険金請求書
保険会社から提供される正式な請求書で、必要事項を記入します。
➁保険証券
保険契約の内容が記載された証券で、証券番号や契約者情報を確認するために必要です。
③損害を証明する書類
損害の内容を証明するための書類です。例えば、火災や盗難の場合は、警察の届出書や損害証明書が必要です。
④修理見積書
損害を受けた物品の修理や交換にかかる費用を示した見積書です。
⑤事故報告書
事故や損害の発生状況を詳しく記載した報告書です。事故の詳細や発生時の状況が記載されます。
⑥本人確認書類
契約者や受取人の本人確認のための書類です。運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなどが一般的です。
⑦その他必要な書類
保険会社から追加で要求される書類や情報がある場合があります。具体的な指示は保険会社から提供されます。
※提出が必要な書類については、保険会社が指示してくれますが、保険会社によって対応が異なる場合があります。

保険に関する悩みは、保険の窓口やファイナンシャルプランナーなどに相談してみるのが安心ですよ!
関連記事
・FPに相談するメリットとは?お金と保険の専門家だからできること
まとめ|家財保険で支払われる保険金の種類と注意点
家財保険で支払われる保険金には、主に火災による損害、盗難・破損・汚損による損害、自然災害(水漏れ・風災など)による損害の3つがあります。
ただし、実際に補償される内容や保険金の種類は、契約内容や保険会社によって異なります。
そのため、家財保険に加入する際は、補償対象や補償範囲、保険金額、特約の内容を事前に確認しておくことが大切です。
また、保険料の相場や保険金請求の流れについても理解しておくことで、万が一の際にも安心して手続きを進められるでしょう。


