『終活アドバイザー資格ってどんな資格?』
近年、「終活」への関心が高まる中で、その専門知識を持つ人材のニーズも増えています。
そんな中で注目されているのが「終活アドバイザー資格」です。
とはいえ、この資格についてはまだあまり知られておらず、「どんな資格なの?」「取得するとどんなメリットがあるの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな終活アドバイザー資格の内容やメリットについて、わかりやすくご紹介していきます。
この記事で分かること
- 終活アドバイザー資格とはどのような資格か
- 資格を取得するメリット
- 資格取得の方法や流れ

終活アドバイザー資格の特徴や取得方法について、一緒に見ていきましょう。
終活について相談できるサイト
終活に役立つ情報満載!【みんなが選んだ終活】 (eranda.jp)
終活アドバイザーとは?

そもそも、終活アドバイザーとはどのような資格なのでしょうか?
まずは、終活アドバイザーの概要について、この章で確認していきましょう。
終活アドバイザーの定義
終活アドバイザーとは、終活に関する相談に対し、個々のニーズや希望に合わせたアドバイスや情報を提供する専門家です。
終活アドバイザー資格は、「終活アドバイザー協会」が認定する民間資格であり、この資格を取得することで、終活アドバイザーとしての活動が可能になります。
終活アドバイザーは、終活を行う人の身近な相談相手となる人です。
引用:終活アドバイザー
終活のツールであるエンディングノートを活用しながら、相談者が人生後半期をその人らしく生きるための、そして納得のいく人生の締めくくりをするためのアドバイスをする専門家です。
具体的には、人生後半期のライフプラン、医療・介護、住まい、葬式・お墓、相続などに関して、その人の希望や心配ごとを明らかにして、必要があれば、各分野の専門家等と協力しながら実行支援や解決のお手伝いをします。
終活アドバイザーの役割
終活アドバイザーの役割には、主に以下4つのようなものがあります。
①相談とアドバイス
終活の相談に応じ、ニーズに合わせた助言やエンディングノートの活用法を提案します。
➁情報提供
終活に関する幅広い情報を提供し、将来に備えた適切な選択ができるようサポートします。
③個別に対応した計画策定
相談者一人ひとりの状況や希望に合わせて、終活の計画や準備内容を提案します。
④支援とガイダンス
終活で必要な手続きや書類の準備をわかりやすくサポートします。

終活アドバイザーの役割は、相談者がより良い終活を送るための支援をすることにあります。
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終活アドバイザーになったらできること
終活アドバイザーになると、終活に対する幅広いサポートを提供することができます。

具体的には、次の4つの活動が挙げられます。
①エンディングノート作成のアドバイス
相談者の思いや情報を整理するエンディングノートの作成をサポートします。
➁自治体への同行サポート
高齢者などが手続きに不安を感じる際、自治体の窓口へ同行して支援します。
③弁護士やファイナンシャルプランナー(FP)等の紹介
法務や財務の相談が必要な場合、弁護士やFPなどの専門家を紹介します。
④終活セミナーの講師として活躍
終活全般に関する知識を伝えるセミナー講師として活動できます。
資格を取得することのメリット
先ほどの章で、終活アドバイザー資格を取得することで、幅広いサポートを提供できると述べましたが、資格取得の本質は、知識を蓄えて日常生活に生かすことにあります。
そして、終活アドバイザー資格を取得するためには、終活に関する様々な内容を学ぶ必要があります。
主に学習する内容は、以下の項目です。
・終活の基本
・相続
・お金、金融資産
・エンディングノートの書き方
・医療、介護とその手続き
これらの項目は、日常生活でも非常に関わりがあるものばかりですよね。
したがって、資格を取得することで、自身のライフプランにおいても知識を活用する場が広がるメリットがあります。
資格の将来性
終活アドバイザー資格は、将来性が高い資格と考えられられています。

以下に、その主な理由を3つ挙げてみます。
- 超高齢化社会での需要増加
超高齢化社会では、高齢者が孤立し頼れる人がいないことも多いため、終活アドバイザーはその不安を和らげる役割を担います。 - 他の職業との併用が可能
終活アドバイザー資格は他の職業と併用できるため、看護師や介護士などが取得すれば、より総合的なサポートが可能になります。 - 身近な頼れる存在になれる
終活アドバイザーは、多くの終活に関する不安や悩みを解消できるため、地域や身近な人々から頼りにされる存在になれます。

以下図1のグラフは、これからの高齢化率の推移を示したものです。

終活カウンセラーとの違い
終活アドバイザーと混同されやすい資格に、終活カウンセラーが挙げられます。
終活カウンセラーは、「一般社団法人終活カウンセラー協会」が認定する民間資格で、終活におけるカウンセリングを中心とした活動を行います。
終活の知識を習得する一方で、心理学やコーチングの分野も学びます。
資格には1級、2級、認定終活講師の3つがあり、それぞれ取得には異なる手続きと費用が必要です。

以下図2に、終活カウンセラー1級と2級の特徴をまとめます。
資格 | 内容 | 費用 | 受験資格 |
2級 | 筆記試験 | 一般:受講費11,000円+年会費5,000円=16,000円 学生:受講費5,500円+年会費5,000円=10,500円 (社会人学生除く) シニア:受講費5,500円+年会費5,000円=10,500円 (75歳以上の方限定。) ※テキスト・エンディングノート1冊・受験代含む | 不問 |
1級 | レポート課題提出+本試験 | 事前審査費 3,000円+税(3,300円) 会場コース受験料 45,000円+税(49,500円) オンラインコース受験料 50,000円+税(55,000円) ※不合格でもご返金はありません | ①2024年7月31日(水)までの2級(初級)検定を受講し、その後会員になった方 ②終活カウンセラー2級(初級)に合格した会員のうち、 協会が開催する勉強会に年間1回以上参加した、または参加予定の方 |

なお、終活カウンセラー資格を受講する際は、一般社団法人終活カウンセラー協会のサイトから、最新情報を確認した上でお申し込みください。
終活アドバイザー資格を取得する方法

さて、終活アドバイザー資格を取得するには、どのような方法があるのでしょうか?

この章では、終活アドバイザー資格の取得方法を見ていきましょう。
終活アドバイザー資格はユーキャンで受験
終活アドバイザーの資格を取るためには、通信講座のユーキャンで勉強し、試験に合格する必要があります。
受験内容
・終活の意義、金融資産、不動産、介護保険、年金、相続など
・テキストは3冊使用し、全3回の添削課題提出後、4回目の検定試験に合格が必要
参加資格
・不問
受験にかかる費用
・一括払いの場合:35,000円
・分割払いの場合:35,760円(2,980×12か月)
試験合格点数ライン
・60%以上の点数が必要
メリット
・自宅学習可能で、自分の都合に合わせた勉強と試験が可能
・標準学習期間は4か月で、最長8か月間の受講期間内で試験を何度でも受け直せる
・隙間時間を活用しての学習が可能な為、社会人でも受講しやすい
資格取得後、終活アドバイザー協会に申請・登録することで正式に資格を取得します。
また、終活アドバイザー協会への登録申請には、別途初年度登録料(4,000円)や年会費(6,000円)が必要です。
参照サイト
ユーキャン終活アドバイザー講座
試験に向けての勉強方法

おさらいですが、試験内容は終活の意義や金融資産、不動産など多岐にわたります。
試験はマークシート方式で、正答率60%以上で合格できるため難易度は高くありませんが、
合格には着実な学習と十分な勉強時間の確保が大切です。

そこで最後に、試験に合格するための勉強法についてご紹介します。
合わせて読みたいコラム
・30代から始める自己投資|キャリア・生活設計に役立つ投資先とは?
資格取得に向けての時間管理術|すきま時間の活用
すきま時間を有効活用し、合格に努めましょう。
すきま時間を有効に活用することにより、勉強時間の確保と勉強の質を向上させることが可能です。
すきま時間とは、通勤中や待ち時間など、日常生活の中でちょっとした空き時間のことを指します。

以下に、すきま時間の活用法のメリットを4つご紹介します。
①時間の効率的な利用
日常生活の中での非生産的な時間を有効に使うことができるため、勉強時間を増やすことができます。
➁学習の継続性
短い時間でも積極的に学習に取り組むことで、勉強の習慣が身に付き、学習の継続性を保つことができます。
③モチベーションの向上
少しずつ進捗が見えるため、モチベーションも維持しやすくなり、試験や課題に対するストレスを軽減することができます。
④集中力の向上
短時間でも集中して学習に取り組むことが求められるため、集中力が向上し、勉強の効率も上がります。

資格取得は、いずれも自己投資の一つと言えますね。

まとめ
終活アドバイザー資格は、終活アドバイザー協会が認定する民間資格で、終活に関する相談に対し、個々のニーズや希望に合わせたアドバイスや情報を提供する専門家です。
この資格を取得することで、終活相談者に幅広いサポートを行うことが可能となります。
資格を取得するためには、通信講座のユーキャンを利用して勉強し、試験に合格する必要があるため、すきま時間を有効に活用し、計画的に学習を進めましょう。