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証拠金リスクと注意点|維持率・ロスカットの役割や仕組みを解説

2024年12月14日

Aki

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投資を始めるにあたって、必ず知っておきたい基本的な要素の一つが「証拠金」です。

証拠金は、特に信用取引や先物取引などで重要な役割を果たしますが、その仕組みやリスクを理解していないと、思わぬトラブルに繋がることもあります。

本記事では、証拠金の基本知識からリスク管理まで、投資初心者の方はもちろん、経験者の方にも役立つポイントをわかりやすく解説します。

この記事で分かること

  1. 証拠金の基本的な仕組み
  2. 証拠金を活用した実際の取引方法
  3. 証拠金に伴うリスク管理の方法
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投資における証拠金の役割とリスク管理について学んでいきましょう。

そもそも、証拠金とは?

証拠金とは、投資家が取引を行う際に、証券会社や金融機関に預ける資金のことです。

これにより取引が成立し、ポジションを保有できる仕組みとなっています。

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まず最初に、証拠金の基礎知識から見ていきましょう。

証拠金の基本的な特徴

証拠金(Margin)とは、金融取引において取引を行うために必要な保証金のことです。

特にFX(外国為替取引)、株式の信用取引先物取引などで必要となり、取引の「担保金」としての役割を果たします。

証拠金の仕組み

証拠金の仕組みについては、次の4つのポイントで要約できます。

①取引の保証金として使用

証拠金は、実際に取引を行う際に必要な「元手」のようなものです。

例えば、1万円の証拠金を預けることで、数十倍の取引を行うことができます。

これにより、少ない元手でも大きな取引をすることが可能になります。

➁レバレッジの活用

証拠金の大きな特徴は、レバレッジ(てこの原理)を活用できることです。

レバレッジとは、少ない証拠金で大きな取引ができる仕組みのことを指します。

例えば、証拠金が1万円でレバレッジが10倍の場合、10万円分の取引が可能です。

ただし、レバレッジが高いほど、利益も損失も大きくなります。

③証拠金維持率

取引を続けるためには、証拠金維持率を一定以上に保つ必要があります。

証拠金維持率とは、保有ポジションの評価額に対する証拠金の割合です。

例えば、ポジションの評価額が100万円、証拠金が10万円だとすると、証拠金維持率は10%です。

④追証(追加証拠金)

証拠金維持率が一定の基準を下回ると、取引所や証券会社から追加で証拠金を要求されることを「追証」と言います。

追証が発生すると、投資家は不足分の証拠金を速やかに入金しなければなりません。

そのため、入金を怠ると保有しているポジションが強制的に決済され、損失が確定するリスクが高まります。

証拠金が必要な理由とは?

先ほどお伝えしたように、証拠金は保証金としての役割を担っているため、投資家は取引のリスクを常に意識し、十分な資金を用意しておく必要があります。

証拠金が必要な2つの理由

リスクの担保
証拠金は、取引で損失が出た際にその一部を補い、取引相手のリスクを軽減する役割を果たします。

資金効率の向上
証拠金を担保にして、多くの資金を動かせるため、投資家自身が少ない資金で大きな利益を狙うことができます。

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つまり、証拠金は、取引の担保として損失をカバーし、レバレッジ取引を可能にする役割を担っています。

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証拠金の種類と使い方

証拠金には主に「必要証拠金」と「維持証拠金」の2種類があり、それぞれ異なる役割を持っています。

そのため、取引を行う際には、どちらの証拠金が必要かを適切に理解しておくことが大切です。

Aki
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この章では、証拠金の種類とその役割について見ていきましょう。

必要証拠金と維持証拠金の違い

必要証拠金取引開始時に必要な金額で、維持証拠金取引を継続するために口座に確保しておくべき金額です。

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それぞれの具体的な違いについて、以下で確認していきましょう。

Ⓐ必要証拠金

必要証拠金とは、取引を開始するために証券会社や金融機関に預けなければならない最低限の資金のことです。

この金額は、新規にポジションを持つ際に必要で、取引の規模や種類によって異なります。

たとえば、株式の信用取引では、購入価格の一定割合が必要証拠金として設定されています。

具体例として、1株1000円の株を100株購入する場合、取引額は10万円です。

必要証拠金が30%であれば、最低限30,000円の証拠金を預ける必要があります。

Ⓑ維持証拠金

維持証拠金は、ポジションを維持するために常に口座に残しておく必要がある最小限の資金のことです。

市場の変動により、保有ポジションの評価損が拡大すると、口座の証拠金残高が維持証拠金を下回ることがあり、
その場合、不足分の資金を追加で入金する必要があります(追加証拠金)。

例えば、口座に50万円の証拠金があり、維持証拠金が40万円と設定されている場合を考えます。

市場の変動でポジションの含み損が増え、証拠金残高が35万円まで減少すると、維持証拠金を下回るため追証が発生します。

このとき、証券会社から5万円の追加入金を求められ、入金しなければポジションが強制決済される可能性があります。

Aki
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2つの特徴を簡潔にまとめると、以下のようになります。

必要証拠金
取引を開始するために必要な最低額。

維持証拠金
取引を維持するために必要な最低額、評価損が出てもポジションを維持できる額。

証拠金に関するリスクと注意点

証拠金を利用することで少ない資金で大きな取引が可能になりますが、その分リスクも伴います。

Aki
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最後に、証拠金不足による2つのリスクについて確認していきましょう。

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証拠金不足による2つのリスク

証拠金が不足すると、以下2つのようなリスクが生じます。

①強制決済(ロスカット)

証拠金が不足すると、証券会社や取引所は、損失を回避するために強制的にポジションを決済(ロスカット)することがあります。

これにより、残った資金を守ることができますが、ポジションが損失確定の状態で決済されるため、予想以上の損失が発生することがあります。

➁追加証拠金の要求(追証)

証拠金が不足すると、取引所や証券会社から追加の証拠金を求められることがあります。

この場合、必要な証拠金を追加で入金しなければ、最悪の場合、取引を継続できなくなる可能性があります。

Aki
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投資にはリスクがつきものです。
そのためリスク許容度に合った投資戦略を選択することが大切です。

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まとめ

今回の記事のまとめです。

証拠金には、必要証拠金と維持証拠金の2種類があります。

証拠金が不足すると、ロスカットや追加証拠金の要求が発生するため、投資家は自身の投資戦略を適切に管理することが大切です。