子どもの教育費を準備する方法として、学資保険を検討する家庭は少なくありません。
しかし、学資保険には貯蓄を重視したタイプや保障を備えたタイプがあり、選び方を間違えると「思ったよりお金が増えない」「途中で解約して損をしてしまった」といった後悔につながる可能性があります。
学資保険を選ぶ際に大切なのは、返戻率や保険料だけで判断するのではなく、家庭の教育方針や将来の資金計画に合わせて考えることです。
この記事では、学資保険の貯蓄型と保障型の違いや、加入前や解約前に確認しておきたい注意点について解説します。
この記事で分かること
- 学資保険の概要
- 他の教育資金準備方法の違い
- 学資保険のライフプランニングにおける役割

学資保険のメリット・デメリットに加え、ほかの教育資金の準備方法との違いについても整理してきましょう。
FPに家計診断で
毎月の支払負担を軽減
\まずは気軽に無料相談👇/
【マネーアドバンス】家計のことも 将来のお金のことも FPに無料相談
学資保険とは?教育資金を準備する目的とメリット

学資保険とは、子どもの教育資金を計画的に準備するための貯蓄型の保険商品です。
毎月決まった保険料を支払うことで、進学時期など将来必要になるタイミングに合わせて、満期保険金や祝い金を受け取れる仕組みになっています。
教育費は、入学金や授業料などまとまった支出が発生するため、必要な時期に備えて早い段階から準備することが大切です。
ただし、現在では学資保険以外にも、預貯金や投資など教育資金を準備する方法があります。
そのため、メリットだけで判断するのではなく、それぞれの特徴を理解したうえで、自分の家庭に合った方法を選ぶことが重要です。

この章では、学資保険の基本的な仕組みや活用目的、教育資金を準備する方法として選ばれるメリットについて解説します。
なお、教育資金の準備方法は、家庭の収入状況や将来設計によって適した選択肢が異なります。
専門家に相談しながら、自分に合ったライフプランを整理したい方は、以下の記事👇も参考にしてみてください。
学資保険の仕組みとは?4つのポイントを解説
学資保険は、将来必要になる教育資金を計画的に準備するための保険商品です。
毎月または年単位で保険料を支払い、子どもの進学時期などに合わせて給付金や満期保険金を受け取る仕組みになっています。
学資保険の基本的な仕組みは、以下の4つです。
1. 保険料の支払い
学資保険は、契約者(親や保護者)が一定期間、毎月または年単位で保険料を支払うことで成り立っています。
支払い期間は、子どもが中学・高校・大学に進学する前までが一般的です。
2. 給付金の受け取り
保険期間中、子どもの進学などのタイミングに合わせて、一定の給付金(祝い金や教育資金)を受け取ります。
多くの場合、小学校・中学校・高校・大学の入学時に祝い金が給付されます。
また、契約期間満了時には、満期保険金としてまとまった金額を受け取ることができます。
3. 保障機能
学資保険の特徴として、契約者である親が死亡したり高度障害状態になった場合、それ以降の保険料支払いが免除される仕組みがあります。
この場合でも、契約時に定められた給付金や満期保険金は予定通り支払われます。
4. 貯蓄性
学資保険は貯蓄型の保険です。
保険料を積み立てていくことで、契約期間満了時に満期保険金を受け取りますが、満期保険金の受け取り額は、払込保険料の総額より増減することがあります。

ちなみに、学資保険は生命保険の一種であり、生命保険料控除の対象となります。
関連記事
【初心者向け】生命保険料控除の求め方|新旧制度によって異なる上限額
学資保険の2つのメリットは?教育費の準備と万が一の保障
学資保険は一般的に、将来の教育資金を準備するための手段として知られています。
しかし、学資保険の役割は教育費を貯めることだけではありません。
契約者に万が一のことがあった場合に備える保障機能も備えています。
学資保険2つのメリット
①教育費を計画的に準備する役割
②万が一に備える保障の役割
教育費の準備では、子どもの進学時期に合わせて進学祝金や満期保険金を受け取ることで、入学金や授業料などまとまった支出に備えることができます。
また、契約者が死亡または高度障害状態になった場合、以後の保険料の払い込みが免除され、将来受け取る予定の教育資金を確保できる保障があります。
このように学資保険は、教育資金を準備する貯蓄機能と、万が一の事態に備える保障機能をあわせ持つ点が特徴です。

学資保険は、貯蓄性の高い保険ですが、終身保険や養老保険も貯蓄性の高い保険として挙げられます。
関連記事
・ライフステージに合わせた終身保険の活用法!どんな人におすすめ?
・養老保険の契約時に確認しておくべき注意事項
学資保険のデメリットとは?元本割れや途中解約のリスク
学資保険には、子どもの将来の教育資金を計画的に準備できるメリットがあります。
一方で、学資保険は長期間契約を継続することを前提とした金融商品であるため、以下のようなデメリットもあります。
学資保険2つのデメリット
①返戻率が投資商品より低い場合がある
②資金を自由に引き出しにくい
③途中解約すると元本割れする可能性がある
学資保険は、教育資金を確実に準備することを目的とした商品であり、株式投資や投資信託のように高い収益を狙うものではありません。
そのため、商品によっては払込保険料に対する受取総額(返戻率)が、他の資産形成方法と比較して低くなる場合があります。
また、学資保険は契約期間中に保険料を払い込み、決められた時期に給付金を受け取る仕組みのため、途中で自由に資金を引き出すことはできません。
さらに、契約途中で解約すると、解約返戻金が払込保険料の総額を下回り、元本割れとなる可能性があります。
そのため、学資保険を利用する際は、将来必要となる教育費の時期や家計状況を考慮し、無理なく継続できる保険料設定にすることが大切です。

学資保険は、長期間の契約を前提にしているため、早期解約は不利になる場合があります。
保険について相談できるサイトは👇
顧客満足度95%の保険相談なら保険マンモス
学資保険の種類とは?貯蓄型と保障型の違い

学資保険には、主に「貯蓄型」と「保障型」の2つのタイプがあります。
どちらも子どもの教育資金を準備する目的で利用されますが、教育費を効率よく準備したいのか、万が一への保障を重視したいのかによって、選ぶべきタイプは異なります。

この章では、貯蓄型と保障型それぞれの特徴やメリット・注意点を比較し、自分の家庭に合った学資保険を選ぶためのポイントを解説します。
貯蓄型の学資保険とは?
貯蓄型の学資保険は、教育資金を計画的に準備することを目的とした学資保険です。
保障よりも貯蓄性を重視した設計となっているため、払込保険料に対する受取総額(返戻率)が比較的高い商品が多く、将来必要になる教育費を効率よく準備したい家庭に選ばれています。
例えば、子どもの大学進学時には、入学金や授業料などでまとまった資金が必要になります。
貯蓄型の学資保険では、その時期に合わせて祝い金や満期保険金を受け取れるため、教育費の負担を軽減できます。
また、毎月一定額の保険料を支払う仕組みのため、自分で貯金を続けることが苦手な方でも、教育資金を計画的に積み立てやすい点も特徴です。
一方で、保障を必要最低限に抑えている商品が多いため、医療保障や死亡保障などを重視する方には物足りない場合があります。
そのため、保障を充実させたい場合は、学資保険とは別に生命保険や医療保険を組み合わせて備える方法もあります。
✅貯蓄型の学資保険は、こんな人におすすめ!
・教育資金を計画的に積み立てたい方
・返戻率を重視して学資保険を選びたい方
・必要な保障は別の保険で準備している方
教育資金の準備方法には、学資保険のほかにも預貯金や新NISAなどの選択肢があります。
それぞれに特徴があるため、返戻率だけで判断するのではなく、家計状況や教育費が必要になる時期を踏まえて、自分の家庭に合った方法を選ぶことが大切です。
関連記事
NISAと貯金はどっちがお得?30年後を見据えた資産形成戦略
保障型の学資保険とは?
保障型の学資保険は、教育資金を準備しながら、契約者や子どもの万が一に備える保障を充実させたタイプの学資保険です。
貯蓄型が教育資金を効率よく積み立てることを重視しているのに対し、保障型は教育資金の準備に加えて、家族の生活を守ることも目的としています。
契約内容によって異なりますが、主な保障には以下のようなものがあります。
・契約者が死亡・高度障害状態になった場合の保険料払込免除
・死亡保険金
・子どもの医療保障や入院保障
・特約による疾病・ケガへの保障
特に、契約者である親に万が一のことがあった場合でも、保険料の払い込みが免除され、教育資金を予定どおり受け取れる点は、保障型学資保険の大きな特徴です。
一方で、保障を充実させる分だけ保険料の一部が保障に充てられるため、貯蓄型と比較すると返戻率は低くなる傾向があります。
✅保障型の学資保険は、こんな人におすすめ!
・教育資金だけでなく家族の保障も重視したい方
・万が一に備えながら教育資金を準備したい方
学資保険と教育資金の準備方法を比較【比較表付き】
学資保険と他の教育資金準備方法の違いを、下記図1にまとめてみます。
| 特徴 | 学資保険 | 預貯金 | 投資信託 / 株式投資 |
|---|---|---|---|
| 目的 | 教育資金の確保と保障 | 自由な資金準備 | 高いリターンを狙う |
| 流動性 | 長期契約で資金を引き出せない | いつでも引き出せる | 売却可能だが市場リスクあり |
| リスク | 低リスク(保障あり) | 低リスク(元本保証) | 高リスク(元本保証なし) |
| 運用利回り | 低め(貯蓄目的) | 低い(利息が少ない) | 高いリターンの可能性(リスク伴う) |
| 税制面の優遇 | 生命保険料控除が適用 | 税制優遇なし | 税制優遇なし |
| 解約時のペナルティ | 早期解約時に満期金が減少することがある | なし | 売却時に損失の可能性 |
比較表から分かるように、学資保険の最大の特徴は、教育資金を計画的に準備できることに加え、契約者に万が一のことがあった場合でも教育資金を確保しやすい点です。
一方で、長期間の契約を前提としているため、途中で自由に資金を引き出すことはできず、早期解約では元本割れする可能性があります。
預貯金は元本保証があり、必要なタイミングで自由に引き出せる安心感がありますが、低金利が続く現在では大きな資産形成は期待しにくいでしょう。
また、投資信託や株式投資は、長期的な資産形成によって教育資金を増やせる可能性がある一方で、市場環境によって元本割れするリスクがあります。
そのため、教育費が必要になる時期までの運用期間や、リスク許容度を踏まえて活用することが重要です。
教育資金の準備方法に「これが正解」というものはありません。
教育費が必要になる時期や家庭の収支状況、万が一への備えの必要性などを総合的に考え、自分たちに合った方法を選ぶことが大切です。
また、一つの方法だけに頼るのではなく、学資保険と預貯金、投資などを組み合わせて準備することも有効な選択肢といえるでしょう。

資産形成に関する情報は、以下のコラム👇でもまとめていますよ!
資産形成に関するオススメのコラム
・貯金ゼロからの資産増加法|初心者でもできる資産作りのポイント
学資保険が将来設計に役立つ理由とは?

学資保険は、子どもの教育資金を計画的に準備できる一方で、商品によって保障内容や返戻率、保険料などが異なります。
そのため、「返戻率が高いから」「知人に勧められたから」といった理由だけで選ぶのではなく、教育費が必要になる時期や家庭の家計状況、将来設計に合った商品かどうかを確認することが大切です。
また、教育費以外にも住宅購入や老後資金、資産形成など、将来に向けて準備すべき資金は少なくありません。
そのため、学資保険だけに頼るのではなく、預貯金や資産形成と組み合わせながら、家計に無理のない範囲で教育資金を準備することが重要です。

この章では、学資保険を選ぶ際に確認しておきたい2つのポイントについて解説します。
FPに家計診断で
毎月の支払負担を軽減
\まずは気軽に無料相談👇/
【マネーアドバンス】家計のことも 将来のお金のことも FPに無料相談
学資保険を選ぶ際のポイント①返戻率だけで選ばない
学資保険を選ぶ際は、返戻率だけでなく、保険料・給付金の受取時期・保障内容を総合的に比較することが大切です。
返戻率は、支払った保険料に対してどれだけ満期保険金を受け取れるかを示す指標ですが、返戻率が高い商品が、すべての家庭に適しているとは限りません。
例えば、毎月の保険料が家計にとって負担となれば、途中で契約を継続できなくなる可能性があります。
途中解約すると、支払った保険料よりも解約返戻金が少なくなることがあるため、無理なく払い続けられる保険料かどうかを確認することが重要です。
また、給付金の受取時期も確認しておきましょう。
大学入学時にまとめて受け取るタイプもあれば、小学校や中学校、高校の入学時など、進学の節目ごとに祝い金を受け取れるタイプもあります。
さらに、保障内容も比較する必要があります。
契約者に万が一のことがあった場合の保険料払込免除や、子どもの医療保障など、商品によって保障内容は異なります。
返戻率だけではなく、家庭に必要な保障が備わっているかも確認しましょう。
なお、保険料や保障内容を比較する際は、教育費に対してどのくらいの保険金額や保険料が適切なのかを把握しておくことも大切です。
学資保険の保険料相場や教育費の目安については、以下の記事👇で詳しく解説しています。
👉学資保険の保険料相場と学費の実態|幼稚園から大学までの支出ガイド
学資保険を選ぶ際のポイント②家計状況やライフプランに合わせて選ぶ
学資保険は、家計状況やライフプランに合わせて無理なく続けられる商品を選ぶことが大切です。
学資保険は10年以上にわたって保険料を支払うことが一般的です。
そのため、現在の収入だけで判断するのではなく、子どもの成長や住宅購入、車の買い替え、老後資金の準備など、今後予定されるライフイベントも考慮して保険料を設定する必要があります。
例えば、教育資金をできるだけ多く準備したいからといって、毎月の保険料を高く設定すると、家計に余裕がなくなり、急な支出や収入の変化に対応しにくくなる可能性があります。
また、教育資金の準備方法は学資保険だけではありません。
預貯金や新NISAなどの資産形成制度を組み合わせることで、教育費だけでなく住宅資金や老後資金なども含めた、バランスの良い資金計画を立てやすくなります。

学資保険を検討する際は、以下の3つのステップで考えることが大切です。
①将来のライフイベントを考慮
教育資金だけでなく、住宅ローンや老後資金も視野に入れた全体的なライフプランを考えることが大切です。
②目標金額を設定
学資保険で準備したい金額を設定し、そのために毎月どれだけ積み立てるかを計画します。
③保障内容の選択
学資保険には、万が一の保障がついている場合があるので、必要かどうかを考えて選択します。
ライフプランニングについて無料相談できるサイトは👇
顧客満足度95%の保険相談なら保険マンモス
まとめ|学資保険は貯蓄型・保障型の違いを理解して選ぶことが大切
学資保険は、子どもの教育資金を計画的に準備できる保険ですが、貯蓄型と保障型では特徴や向いている家庭が異なります。
そのため、それぞれの違いを理解したうえで、自分たちの目的に合った商品を選ぶことが大切です。
また、返戻率だけで判断するのではなく、保険料や給付金の受取時期、保障内容などを総合的に比較し、家計状況やライフプランに合わせて無理なく続けられるかを確認しましょう。

