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国内ETFと海外ETFの特徴を比較|リスク許容度で選ぶ投資戦略とは?

2024年12月8日

Aki

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ETFには「国内ETF」と「海外ETF」の2種類があることをご存じですか?

取引時間購入手数料など、知っているだけで投資効率が大きく変わるポイントがたくさんあります。

この記事では、投資初心者の方向けに、国内ETFと海外ETFの特徴や、それぞれのメリット・デメリットを比較して解説します。

この記事で分かること

  1. 国内ETFと海外ETFの基本的な違い
  2. 国内ETFと海外ETFのメリット・デメリット
  3. その他のETFの種類について
Aki
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本記事は、ETFの種類の解説です。
ETFの基本的な概要については、以下のコラムをご参照ください。

国内ETFと海外ETFの基本的な違い

そもそも、ETFとは上場投資信託(Exchange Traded Fund)の略で、株式市場に上場されている投資信託のことを指します。

ETFは、個別の株式や債券、商品などに分散投資ができるため、少額からでも幅広い資産に投資可能です。

Aki
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まず最初に、国内ETFと海外ETFの基本的な違いについて見ていきましょう。

国内ETFの主な特徴3つ

国内ETF(上場投資信託)とは、株式市場に上場している投資信託の一種で、国内の株式や債券、REIT(不動産投資信託)などを対象としたものです。

これらは証券取引所で株式と同じように取引できるため、個別の株や債券を購入する感覚で投資が可能です。

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国内ETFの主な特徴は、以下の3点です。

低コストで分散投資が可能
少額から複数の資産に分散投資でき、運用コストを抑えながらリスク分散が図れます。

リアルタイム取引
証券取引所に上場しているため、株式と同様に市場が開いている時間にリアルタイムで売買が可能です。

インデックス連動型運用
日経平均株価やTOPIXなどのインデックスに連動した運用が主流で、指数に連動した価格変動を享受できます。

海外ETFの主な特徴3つ

海外ETFは、米国市場を中心に、世界中の株式や債券、商品、リアルエステート(不動産)など、さまざまな資産クラスに投資できる仕組みです。

Aki
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海外ETFの主な特徴は、以下の3つです。

広範な分散投資
米国をはじめ世界中の株式や債券、商品に投資できるため、国内ETFよりも多様な投資対象に分散できます。

低い信託報酬
一般的に信託報酬が低く、特に米国のETFは長期的な投資コストを抑えやすい傾向にあります。

為替リスクの存在
米ドルなどの外貨建てで取引されることが多いため、為替リスクが発生します。

国内ETFと海外ETFのそれぞれの特徴違いの比較

国内ETFと海外ETFの主な特徴の違いを、以下の図1で確認してみましょう。

Aki
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投資対象分配金の違いなどを比較してみます。

特徴国内ETF海外ETF
分散投資の幅日本国内の株式や債券が中心世界中の株式、債券、商品などに投資可能
コスト信託報酬が比較的低い信託報酬が低い(特に米国ETF)
取引市場日本の証券取引所(東京証券取引所)主に米国市場(NYSE、NASDAQなど)
流動性日本国内市場に依存し、流動性は高い世界規模で流動性が高い
為替リスク為替リスクなし(円建て取引)外貨建て(主に米ドル)、為替リスクあり
運用対象日経平均、TOPIXなどS&P500、NASDAQなど
透明性日本の金融庁や証券取引所による監視下で高い米国証券取引委員会(SEC)に基づく高い透明性
分配金年に数回の分配金支払いがあり、税制も日本基準外貨建てで分配金が支払われ、税制は米国基準
図1:国内ETFと海外ETFの主な特徴の比較

国内ETFのメリットとデメリット

国内ETFの主なメリットとして、日本国内の株式市場で取引されているため、円建てでの取引が可能であり、為替リスクを回避できる点が挙げられます。

Aki
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次に、国内ETFのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

国内ETFのメリット|日本市場に特化

国内ETFのメリットは、以下4つのポイントにまとめられます。

日本市場の指数に特化している
日本株式市場の主要指数(日経平均株価、TOPIX、JPX日経400など)やセクター(不動産、情報通信など)に連動しており、日本市場全体や特定分野への投資が可能です。

国内経済の成長恩恵を受けやすい
日本企業や国内市場の動向が反映されるため、日本経済に注目している投資家に適しています。

円建て資産で為替リスクが少ない
日本円で取引されるため、海外ETFに伴う為替変動の影響を受けにくいのが特徴です。

コストが抑えられる場合が多い
日本の金融機関が運用しているため、一般的に信託報酬や売買手数料が比較的低い場合があります。

Aki
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為替リスクを抑えながら、日本市場に手軽に分散投資できることが国内ETFのメリットです。

国内ETFのデメリット|取引可能な銘柄数の制限

一方で、国内ETFには次の4つのデメリットがあります。

日本市場に依存する
日本株式市場や国内経済に連動しているため、海外市場の動向やグローバルな経済成長の影響を受けにくい点がデメリットです。

投資対象の選択肢が限られる
日本市場に特化しているため、海外のセクターやテーマに投資する選択肢が少なく、投資対象に制約が生じることがあります。

流動性の問題
一部の国内ETFは取引量が少なく売買が成立しにくいことがあり、特に取引量の少ない銘柄では流動性が低くなる傾向があります。

リターンに限界がある可能性
国内市場に特化しているため、海外の成長市場に比べてリターンに差が生じることが考えられます。

国内ETFの代表例

国内ETFの代表例としては、以下4つの商品があります。

日経平均株価連動型ETF
日経平均株価に連動するETFで、日本を代表する225銘柄に投資できます。
例:NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信。

TOPIX連動型ETF
東京証券取引所の全上場株式の時価総額加重平均であるTOPIX(東証株価指数)に連動するETFです。
例:iシェアーズ・TOPIX ETF。

JPX日経インデックス400連動型ETF
JPX日経インデックス400は、経営効率の高い企業群に投資することを目的とした指数です。
例:JPX日経インデックス400連動型ETF。

REIT(不動産投資信託)ETF
不動産市場に投資するETFで、日本国内の不動産市場に特化しています。
例:NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信。

あわせて読みたいコラム
J-REIT戦略!NAV倍率から学ぶ新NISA活用法入門編

海外ETFのメリットとデメリット

海外ETFのメリットの一つは、グローバルに分散投資ができる点です。

米国市場をはじめ、世界中の株式や債券、商品などに投資できるため、国内投資だけでは得られない多様な投資機会を享受することができます。

Aki
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この章では、海外ETFのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

海外ETFのメリット|国際的な分散投資が可能

海外ETFには、次の3つのメリットがあります。

グローバルな分散投資が可能
世界中の株式や債券、その他資産クラスに投資できるため、グローバルに分散したポートフォリオを構築できます。

成長市場への投資が可能
アメリカや新興国市場を含む成長市場に投資できるため、これらの市場の成長を取り込むことができます。

投資対象の選択肢が豊富
セクター別、テーマ別、国別、地域別など、多様な選択肢があり、投資家は自分の投資スタイルや戦略に合わせた商品を選びやすいのがメリットです。

Aki
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海外ETFの大きなメリットは、世界中の成長市場や多様な資産クラス分散投資できることです。

海外ETFのデメリット|為替リスクと取引コストの考慮

一方で、海外ETFのデメリットには以下の3点があります。

為替リスク
米ドルやユーロなどの外国通貨建てで取引されるため、円安・円高の影響で運用成果が変動するリスクがあります。

手数料が高くなる可能性
国内ETFに比べて取引手数料や信託報酬が高くなる場合があり、さらに為替手数料や税務処理に伴うコストもかかることがあります。

税制の違いを理解しておく必要性
国内ETFとは異なる税務処理が必要で、特に外国税額控除や配当の取り扱いについて理解しておく必要があります。

海外ETFの代表例

海外ETFの代表例には、以下4つのような商品があります。

S&P 500連動型ETF
アメリカの大型企業500社に分散投資が可能なS&P 500指数に連動するETFです。
例:SPDR S&P 500 ETF(SPY)、iShares Core S&P 500 ETF(IVV)。

NASDAQ-100連動型ETF
主にテクノロジー企業で構成されるNASDAQ-100指数に連動するETFです。
例:Invesco QQQ ETF(QQQ)。

MSCI Emerging Markets Index連動型ETF
新興市場(エマージングマーケット)の株式に投資するETFです。
例:iShares MSCI Emerging Markets ETF(EEM)。

外国債券ETF
米国債などの外国債券に投資し、債券市場の動向に連動するETFです。
例:iShares iBoxx $ Investment Grade Corporate Bond ETF(LQD)。

あわせて読みたいコラム
インデックス投資の魅力|S&P500・日経平均に連動する投資法入門

その他のETFの種類には何があるの?

これまで紹介してきた2つのETFは主に地域別ETFに分類されますが、ほかにもさまざまな種類があります。

Aki
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最後に、その他のETFの種類について見ていきましょう。

資産運用について相談できるサイト
資産運用の相談なら【オンアド】

セクターETF(業種別ETF)とは?

セクターETF(業種別ETF)とは、特定の業種やセクターに関連する企業の株式を集めたETFです。

これらのETFは、例えばテクノロジー、金融、ヘルスケア、エネルギーなど、特定の産業分野に焦点を当てた投資を提供します。

セクターETFのメリット

特定の業種に集中した投資
成長が期待される業界や分野に集中投資することで、その業種のパフォーマンス向上を狙いやすくなります。

セクターETFのデメリット

業界リスクの影響を受けやすい
特定の業界に特化しているため、その業界が不調な時にはETF全体が影響を受けやすくなります。
例:エネルギーセクターは原油価格の変動に大きく左右されるなど。

インバースETFの特徴とリスク

インバースETFは、基準となるインデックスや資産の値動きに逆方向で連動するETFです。

市場が下落する時に利益を得ることができるため、ヘッジや売りの戦略として利用されます。

メリット
・市場が下落したときに利益を得られる。
・ヘッジとして活用可能。

デメリット
・長期投資には向かない。
・頻繁な取引やリバランスが必要で、予測が難しいことがある。

Aki
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リスクヘッジなどの具体的な投資戦略の立て方については、以下のコラムをご参照ください。

参照コラム
インデックスリバランスの影響とは?投資戦略を最適化する実行手順の解説

まとめ

今回の記事のまとめです。

国内ETFは、日本市場に特化しており、低コストで分散投資ができる投資商品です。

一方、海外ETFは、世界中の資産に幅広く分散投資でき、グローバルな投資機会を得られます。

ただし、為替リスクなどの注意点もあり、それぞれにメリット・デメリットがあるため、適切な知識を持つことが重要です。