広告あり 投資|資産形成

オルカン投資とは?国・業種・銘柄の内訳と始め方を2ステップで解説

Aki

1993年生まれ。メディア運営者兼FPコンサルタント。 ライフプランニングやファイナンシャルプランの情報を発信し、 「お金のある暮らし」と「自分らしい生き方」の両立をテーマに活動。 個人事業主向け相談サイトなど複数のメディアを運営し、 資産形成や働き方に関する実践的な知識をわかりやすく伝えている。 著書『その小屋の中から何が見えるの?』 >>>詳しくはこちら<<<

オルカンって具体的にどういったものなの?

投資を始めたい人なら、オルカンという言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。

オルカンは、オール・カントリー(All Country)の略称で、全世界の株式に幅広く分散投資でき、投資初心者でも始めやすい投資信託です。

この記事では、オルカンとはどのような投資信託なのか、なぜ初めての積み立て投資に選ばれやすいのかをわかりやすく解説します。

この記事で分かること

  1. オルカン投資のメリット・デメリット
  2. 初めての積み立て投資にオルカンが選ばれる理由
  3. オルカン投資の始め方・活用方法
Aki
Aki

オルカン投資の仕組み活用法を一緒に学んでいきましょう。

そもそも、オルカンとは?

投資にはリスクが付き物ですが、オルカンは世界中の銘柄に分散して投資するため、

特定の国や企業に依存せず長期的に安定した資産形成を目指しやすいというメリットがあります。

Aki
Aki

まず最初に、オルカン投資の主な特徴について見ていきましょう。

関連コラム
パッシブ運用の仕組みと関連用語を解説|低コスト長期投資の基本を学ぶ

オルカン(全世界株式インデックス)の特徴

オルカンとは、正式名称をeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)といい、

世界中の株式に分散投資できる投資信託のことです。

名前のとおり、「オール・カントリー=全世界」をカバーしており、

これ1本で先進国から新興国まで、幅広い地域の株式に投資できます。

投資対象は、アメリカや日本、ヨーロッパ諸国などの先進国だけでなく、

中国やインドなどの新興国も含まれており、

およそ47か国・約3,000銘柄に分散投資が行われています。

そのため、特定の国や企業の景気に左右されにくく、

世界経済全体の成長にあわせて資産を増やしていくことができます。

Aki
Aki

オルカンの特徴を簡潔にまとめたものが、以下の図1になります。

項目内容
正式名称eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
投資対象世界中の株式(先進国+新興国)
対象指数MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)
運用方法インデックス型(指数連動型)
信託報酬(手数料)年率約0.05775%(※2025年時点)
購入単位100円などの少額から可能(つみたてNISA対応)
図1:オルカンの主な特徴

関連コラム
インデックス投資とは?株式・債券など5種類と目的別の選び方を解説

オルカン投資の4つのメリット

オルカンの最大のメリットは、これ1つで世界中の株式に分散投資できることです。

投資には必ずリスクが伴いますが、分散投資によって特定の国や企業の影響を受けにくくなり、リスクを抑えながら長期的に資産を形成することができます。

オルカン投資の4つのメリット

1. 全世界分散投資
・先進国と新興国を含む約47か国、約3,000銘柄に投資できる。

2. 低コスト
・信託報酬が年率約0.05775%と業界最安水準。

3. つみたてNISA対応
・少額から積立が可能で初心者でも始めやすい。

4. 自動再投資
・運用中の利益が自動で再投資され、複利効果を得やすい。

オルカン投資のデメリット

オルカンはリスク分散しやすい投資信託ですが、約6割が米国株で構成されているため、米国市場の動向に左右されやすい点などには注意が必要です。

オルカン投資の4つのデメリット

1. 元本保証なし
・株式市場の値動きで短期的に評価額が下がることがある。

2. 米国依存
・投資対象の約6割が米国株で、米国市場の影響を受けやすい。

3. 分配金なし
・利益は自動で再投資されるため、短期の現金収入は得られない。

4. 短期運用には不向き
・短期の利益を狙うより、長期・積立向き。

オルカンの投資内訳(国・業種・銘柄)

オルカン投資の仕組みについて、なんとなくご理解いただけたでしょうか。

オルカン自体は単一のファンドですが、地域や業種、株式やETFなど、さまざまな資産で構成されています。

Aki
Aki

ここからは、オルカン投資に含まれる具体的な種類について見ていきましょう。

国・地域別の構成比

第一章でお伝えした通り、オルカンは構成銘柄の約6割をアメリカ株が占めています。

残りの約4割は、日本やイギリス、カナダ、フランス、スイス、ドイツなど、先進国や新興国の株式に分散されており、全世界の株式市場に幅広く投資する設計となっています。

Aki
Aki

以下の図2で、国・地域別の組み入れ比率を確認してみましょう。

順位国・地域組入比率
1アメリカ63.4%
2日本4.8%
3イギリス3.4%
4カナダ2.7%
5フランス2.6%
6スイス2.2%
7ドイツ2.2%
8ケイマン諸島2.0%
9インド1.9%
10台湾1.7%
図2:オルカンの国別組入上位10ヵ国・地域(比率)
参照資料:三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

組み入れ業種割合

組入比率が高い業種としては、情報技術金融ヘルスケアなどが挙げられます。

これらの業種は成長性や収益性が高く、幅広く分散されていることが特徴です。

Aki
Aki

オルカンの投資先で、比重が大きい業種図3で確認してみましょう。

順位業種比率
1情報技術23.1%
2金融17.7%
3一般消費財・サービス10.5%
4資本財・サービス10.4%
5ヘルスケア10.1%
6コミュニケーション・サービス8.0%
7生活必需品6.1%
8エネルギー4.1%
9素材3.6%
10公益事業2.6%
図3:オルカンの組入上位10業種とその比率
参照資料:三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

主要投資銘柄

オルカンは約2,500以上の銘柄で構成されていますが、

その中でも、上位銘柄にはAppleNVIDIAMicrosoftなどの情報技術の大手企業が多く含まれています。

Aki
Aki

図4は、組入比率の高い上位10銘柄をまとめたものですよ。

順位銘柄国・地域業種比率
1APPLE INCアメリカ情報技術4.2%
2NVIDIA CORPアメリカ情報技術3.5%
3MICROSOFT CORPアメリカ情報技術3.5%
4AMAZON.COM INCアメリカ一般消費財・サービス2.4%
5META PLATFORMS INC-CLASS Aアメリカコミュニケーション・サービス1.6%
6ALPHABET INC-CL Aアメリカコミュニケーション・サービス1.4%
7TESLA INCアメリカ一般消費財・サービス1.0%
8BROADCOM INCアメリカ情報技術1.0%
9TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC台湾情報技術0.9%
10BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL Bアメリカ金融0.9%
図4:オルカンが投資している主要10銘柄とそれぞれの組入比率
参照資料:三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

オルカン投資の始め方

投資には必ずリスクが伴うため、投資初心者はリスクを正しく理解してから始めることが大切です。

そして、投資初心者が始めやすい投資法として、少額からの積み立て投資があります。

Aki
Aki

この章では、オルカンの積み立て投資の始め方について見ていきましょう。

オルカン投資を始めるための2ステップ

オルカン投資を始めるには、まず証券口座を開設する必要があります。

証券口座は、普段利用している銀行や金融機関で開設することもできますし、ネット証券などで新たに開設することも可能です。

Aki
Aki

オルカンを始めるには、以下2つのステップが原則となりますよ。

1. 証券口座を開設
オルカンの購入は預金口座などでは行えないため、証券口座を開設する必要があります。

銀行や金融機関経由での開設

ネット証券での開設
・SBI証券、楽天証券、マネックス証券など。

2. 投資方法を選ぶ
オルカンは積み立て投資と一括購入の2種類があります。

積み立て投資
・毎月少額から購入でき、株価変動の影響を平準化できる方法。

一括購入
・まとまった資金を一度に投資する方法。

なぜNISA口座で運用する方がお得なの?

オルカンなどの投資信託をNISA口座で運用すると、通常かかる売却益や分配金にかかる税金が非課税になります。

通常の口座では利益の約2割が税金として差し引かれますが、NISA口座を利用すれば、その分、利益を丸ごと手元に残すことができます。

また、新NISAでは運用期間が恒久化したことにより、少額からコツコツと資産を増やしたい初心者にも利用しやすくなっています。

そのため、NISAを活用することで、税金の負担を減らしつつ、長期的な資産形成を進めることができます。

Aki
Aki

NISA口座の開設方法については、以下のコラムをご参照ください。
SBI証券での口座開設のステップも記載していますよ!

関連コラム
新NISAの仕組みとは?SBI証券での始め方と口座開設ステップをわかりやすく解説

まとめ

今回の記事のまとめです。

オルカンは、世界中の株式に分散投資できる投資信託です。

分散投資によりリスクを抑えながら、長期的に資産を増やすことが可能です。

また、NISAを利用して積み立て投資を行うことで、より効率的に資産形成を進められます。

補足
資料に活用している情報は2025年03月31日現在時点のものです。商品に関する情報は必ず最新のものをご確認いただくようにお願いします。