配当利回りが高い銘柄を見ると、効率よく資産を増やせそうと感じるかもしれません。
実際、高配当株は定期的な収入を得られる魅力的な投資先です。
しかし、利回りの高さだけで銘柄を選ぶと、思わぬリスクを抱えてしまうこともあります。
大切なのは、「どの銘柄を買うか」だけではなく、「どのような資産配分の中に組み込むか」という視点です。
本記事では、高配当株のおすすめ銘柄を比較しながら、減配リスクや業績の安定性を整理します。
そのうえで、インデックス投資も活用した長期資産配分の考え方を、FPの視点からわかりやすく解説します。
この記事で分かること
- 高配当株のおすすめ銘柄と比較ポイント
- 利回りだけに頼らない高配当株の選び方
- インデックス投資も活用した、長期資産配分の考え方

前半では高配当株の銘柄を比較し、後半ではインデックス投資を活用した資産配分の考え方を見ていきますよ。
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高配当株の見つけ方とは?

投資で利益を得る方法には、大きく分けて2つあります。
ひとつは、株価の売買差で利益を得るキャピタルゲイン。
もうひとつは、配当を受け取るインカムゲインです。
高配当株は、このインカムゲインをねらった投資の代表例です。
株を保有するだけで定期的に配当を受け取りながら、少しずつ長期的に資産を増やしていくことができます。

それでは、さっそく高配当株の銘柄をランキング形式で見ていきましょう。
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高配当株の比較表【2026年2月最新版】
2026年2月時点のデータをもとに、
予想配当利回り上位の10銘柄を以下の表にまとめています。

どんな銘柄が高配当株に該当するのか、表1でチェックしていきましょう。
| 順位 | 銘柄名 | 証券コード | 市場 | 予想配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 京橋アートレジデンス | 5536 | 東証PRO | 16.61 |
| 2 | タイヨーパッケージ | 204A | 東証PRO | 16.00 |
| 3 | Tスマイル | 333A | 東証PRO | 11.75 |
| 4 | フクヤ建設 | 284A | 東証PRO | 7.92 |
| 5 | ファーストステージ | 2985 | 東証PRO | 7.68 |
| 5 | ダイドーリミテッド | 3205 | スタンダード | 7.68 |
| 7 | エニグモ | 3665 | プライム | 7.42 |
| 8 | バレッグス | 239A | 東証PRO | 7.33 |
| 9 | 東洋証券 | 8614 | プライム | 6.47 |
| 9 | アイザワ証券グループ | 8708 | プライム | 6.47 |
高配当株10銘柄の特徴比較
先ほどの表1で紹介した10銘柄について、個別に特徴を整理していきます。
① 京橋アートレジデンス(5536/東証PRO)
事業内容
都市型レジデンスを中心とした不動産開発・販売・賃貸管理事業。
予想配当利回り
16.61%
現在値
―
② タイヨーパッケージ(204A/東証PRO)
事業内容
食品・日用品向けの包装資材やパッケージの製造・販売。
予想配当利回り
16.00%
現在値
―
③ Tスマイル(333A/東証PRO)
事業内容
生活関連サービスや不動産関連分野を中心とした事業。
予想配当利回り
11.75%
現在値
―
④ フクヤ建設(284A/東証PRO)
事業内容
戸建住宅や集合住宅の建設・施工を行う建設事業。
予想配当利回り
7.92%
現在値
―
⑤ ファーストステージ(2985/東証PRO)
事業内容
分譲住宅・不動産開発事業。
予想配当利回り
7.68%
現在値
―
⑥ ダイドーリミテッド(3205/スタンダード)
事業内容
紳士服を中心としたアパレル製品の企画・製造・販売。
予想配当利回り
7.68%
現在値
1,301円
⑦ エニグモ(3665/プライム)
事業内容
越境ECサイト「BUYMA」を運営するインターネット関連事業。
予想配当利回り
7.42%
現在値
404円
⑧ バレッグス(239A/東証PRO)
事業内容
不動産仲介・賃貸管理・売買事業。
予想配当利回り
7.33%
現在値
⑨ 東洋証券(8614/プライム)
事業内容
株式・投資信託・債券などを扱う総合証券会社。
予想配当利回り
6.47%
現在値
772円
⑩ アイザワ証券グループ(8708/プライム)
事業内容
独立系証券会社グループ。資産運用・金融商品仲介事業。
予想配当利回り
6.47%
現在値
1,482円
配当利回りはどこを見れば判断できる?
配当利回りは、
年間配当金 ÷ 株価 × 100
で計算されます。
例えば、株価1,000円で年間配当が50円なら、利回りは5%です。
つまり、配当利回り5%よりも8%の方が、同じ金額を投資した場合により多くの配当を受け取れるということです。
ただし、ここで注意したいのは、株価が下がった結果、利回りが高く見えている場合があることです。
そのため、単に利回りが高いという理由だけで投資判断をしないことが大切です。
高配当株を見つけるときの3つポイント
高配当株を選ぶ際には、押さえておきたいポイントが3つあります。
①配当利回りだけで判断しない
高配当=魅力的に見えますが、利回りだけで飛びつくのは危険です。
配当利回りが異常に高い場合は、業績悪化や減配リスクが隠れている可能性があります。
②配当性向と財務状況をチェック
配当性向とは、利益に対してどれくらい配当を出しているかの割合です。
高すぎると、利益を超えて配当している可能性があり、将来的に減配するリスクがあります。
③業績の安定性と減配履歴を確認
過去の業績のブレや減配履歴を見ることで、株価下落リスクを把握できます。
景気に左右されやすい業種(石油・自動車など)は配当が不安定になりやすい傾向にあります。

つまり、長期投資においては、安定した配当を継続できる銘柄を優先することが重要になります。
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資産配分の重要性

この章では、資産配分の重要性を確認してみましょう。

なぜ資産形成において資産配分が重要なのか、その理由をこの章で学んでいきます。
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なぜ資産配分が投資において大切なの?
資産配分とは、投資ポートフォリオにおいて、さまざまな資産クラス(株式、債券、不動産など)にどのように資金を分けるかを決める戦略のことです。
資産配分は、リスクとリターンのバランスを取るための重要な要素であり、投資家が長期的に安定したリターンを得るために欠かせないアプローチです。

資産配分の基本で押さえておきたいポイントは、以下の2つです。
①多様化(分散投資)
資産配分で大切なポイントの一つが分散投資です。
異なる資産クラス(株式、債券、不動産など)や地域に投資を分けることで、特定の資産のリスクを分散させ、ポートフォリオ全体のリスクを軽減します。
たとえば、株式市場が低迷している時期でも、他の資産クラスが安定していれば、損失を抑えることができます。
➁リスクとリターンのバランス
各資産クラスはリスクとリターンの特性が異なります。
株式は高いリターンを期待できる一方で、価格の変動が大きいためリスクも高くなります。
一方で、債券は安定しているものの、リターンは比較的低めです。
その他の資産クラスも異なるリスクとリターンの特性を持っているため、自身の投資目的やリスク許容度に応じて適切なバランスを取ることが求められます。
資産配分と配分比率はどこが違うの?
資産運用で押さえておきたいポイントの一つに、『資産配分』と『配分比率』の違いがあります。
資産配分(Asset Allocation)
投資戦略全体を指し、どの資産クラス(株式、債券、不動産、現金など)にどれだけ投資するかという戦略的な決定を意味します。
配分比率(Allocation Ratio)
資産配分の具体的な割合を示します。例えば、「株式50%、債券30%、現金20%」のように、各資産クラスにどれだけの比率を割り当てるかという数値的な指標です。
つまり、資産配分を見直すということは、これらの資産クラスへの投資比率を調整することを意味します。

配分比率を適切に選ぶことで、リスクを軽減しつつ、設定した投資目標に近づきやすくなります。
関連記事
・アセットアロケーションとは?ポートフォリオの違いと2つの戦略手法
インデックス投資って具体的にどういったもの?
インデックス投資は、特定の市場全体や指数に連動するため、個別銘柄に依存するリスクを避けつつ広範囲に分散投資することが可能です。

インデックス投資には、以下のような種類があります。
・株式インデックス(S&P500、日経225など)
市場全体に投資し、特定の企業リスクを回避します。
・債券インデックス(米国債券、世界債券など)
株式との相関を抑え、安定性を高めることで、リスク分散を実現します。
・不動産インデックス(REITs)
株式や債券とは異なる値動きをするため、リスク分散に効果的です。
関連記事
・インデックス投資の種類と選び方:リスクを抑えた資産形成法
インデックス投資と資産配分を組み合わせた効果的な投資戦略

インデックス投資は、市場全体や特定の指数(インデックス)に連動する投資方法です。
この投資法が注目されるのは、個別銘柄を選ぶリスクを避けつつ、市場全体の成長を享受できる点にあります。

この章では、インデックス投資と資産配分を組み合わせた効果的な投資戦略について見ていきましょう。
長期的なポートフォリオ設計とは?
インデックス投資を活用した長期的なポートフォリオ設計とは、株式や債券、不動産など複数の資産に分散投資し、リスクを抑えながら低コストで安定したリターンを目指す方法です。

インデックス投資を活用したポートフォリオ設計では、以下のポイントを押さえておきましょう。
計画的な積立による長期資産形成
インデックス投資は、短期的な市場の変動に左右されにくく、長期的な資産成長を目指す戦略です。
そのため、市場の一時的な上下に振り回されず、計画的に積立を続けることができます。
例えば、ドルコスト平均法(DCA)を使って定期的に一定額を投資することで、購入価格を平均化し、タイミングを気にせず安定した運用が可能になります。
定期的な資産配分の見直し方法
定期的な資産配分の見直しは、ポートフォリオを最適に保つために重要です。
市場環境や投資家の目的、リスク許容度は時間とともに変化するため、資産配分を定期的に調整することで、リスク管理と資産成長をバランスよく実現できます。

以下に、資産配分の見直しステップを3つご紹介します。
1. ポートフォリオパフォーマンスの確認
現在の資産配分が投資目標に対して適切に機能しているかを再評価します。
リターンが期待通りであったか、または市場の変動により過度のリスクを取っていないかを確認します。
2. 市場環境の確認
経済の状況や金利、インフレ率、企業業績などが変化することで、特定の資産クラスに対するリスクとリターンの見通しが変わります。
たとえば、金利が上昇すると債券市場が影響を受けやすく、株式市場にも影響が及ぶことがあります。
そのため、市場環境の変化を踏まえて資産配分を調整することも大切です。
3. リスク許容度の見直し
時間の経過とともに、投資家のライフステージや目標、感情的な耐性が変化することがあります。
例えば、年齢を重ねるとリスクを避けた運用が重要になるかもしれません。
そのため、自身のリスク許容度を再確認し、それに基づいてポートフォリオのリスクレベルを調整することが、長期的な安定した運用に繋がります。
また、資産運用の方針に迷った場合は、ファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に相談するのも有効です。
FP相談の料金やサービス内容については、こちらの記事で詳しく解説しています。
FP相談の料金について
資産配分の長期投資で達成したい目標とは?

資産配分を活用した長期投資で、達成すべき目標について考えてみましょう。

最後に、長期投資における目標設定がなぜ重要なのか、その理由を詳しく見ていきます。
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▶ 厳選10銘柄の解説動画はこちら
長期投資の2つの主要な目的
長期投資には、資産の価値を守り、将来の生活に備えるという目的があります。
特に、インフレによる資産価値の目減りを防ぎ、老後資金を確保することが重要な目的の一つです。

上記について、以下2つのポイントを押さえておきましょう。
①資産価値を守る(インフレ対策)
長期投資で達成したい目標の一つに、インフレによる資産価値の目減りを防ぐことがあります。
そのため、適切な資産配分を行うことでインフレリスクを軽減し、資産の実質的な価値を守ることができます。
➁老後資金の確保
長期投資におけるもう一つの目的は、老後資金を確保することです。
そのため、定期的な積立や分散投資を活用しながら資産を増やすことで、老後に必要な資金を準備することが可能になります。

老後資産を年金だけで賄うのは不安です。
将来を見据え、計画的に資産を増やしていきましょう。
参照記事
・老後資産2,000万円どう準備する?資産形成対策が必要な理由とは
まとめ
今回の記事のまとめです
長期的な資産運用では、資産配分を意識することが大切です。
資産配分を適切に行うことで、リスクを分散しながら老後資金を準備でき、低リスクで安定した資産成長を実現できます。
※補足
本コラムは投資の勧誘を目的としたものではありません。投資を行う際は、必ずご自身でご判断ください。
また、本コラムは以下の情報を一部参照にしています。
日本経済新聞『予想配当利回り』
