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具体的な投資方針と目標設定|資産形成に欠かせない3つの視点とは

2024年3月9日

Aki|暮らし・働き方・お金を整えるライフコンサルタント

1993年生まれ。山口市を拠点に活動するライフコンサルタント。 AFP(日本FP協会認定)・2級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員一種を保有。 「暮らし・制度・将来設計をやさしく整理する」をテーマに、年金・社会保険・資産形成・住宅ローン・働き方・資格取得などの情報を発信し、複雑な制度や思考を整理するお手伝いをしている。 運営するライフプランニング専門サイト「Little Space」では、検索上位表示記事を多数保有し、累計30万PVを達成。保険会社からの掲載依頼実績あり。 著書に『行動できる人の思考室』ほか。 記事の監修・執筆・コンサルのご依頼はこちら

資産形成では、具体的な投資方針と目標設定を決めておくことが重要です。

なぜなら、投資の目的やゴールが曖昧なままだと、相場変動に振り回されたり、途中で積立をやめてしまったりしやすくなるためです。

実際に、NISAや投資を始めたものの、とりあえず商品を選んでいるだけで、自分に合った運用方針まで整理できていない人も少なくありません。

しかし、何のために資産形成を行うのか、いつまでにどのくらい準備したいのかを明確にすることで、自分に合った投資スタイルを考えやすくなります。

この記事では、資産形成に欠かせない投資方針と目標設定について、3つの視点から分かりやすく解説していきます。

この記事で分かること

  1. 資産形成で投資方針と目標設定が大切な理由
  2. 自分に合った投資方針を考える際の3つの視点
  3. 資産形成を継続しやすくする目標設定の考え方
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そもそも、資産運用戦略とは?

資産運用戦略とは、将来の目標やライフプランに合わせて、どのように資産形成を進めていくかを考える方針のことです。

単に投資商品を選ぶだけではなく、どのくらいの期間で、どの程度のリターンを目指し、どこまでリスクを許容できるかを整理することも含まれます。

例えば、老後資金を長期的に準備したい人と、数年以内に住宅購入資金を準備したい人では、選ぶべき投資方法やリスクの取り方も変わってきます。

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この章では、資産形成を行ううえでの資産運用戦略の役割について解説していきます。

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効果的な資産運用戦略ってどんなもの?

効果的な資産運用戦略とは、自分の目的やリスク許容度に合った方法で、長期的に継続しやすい運用方針を立てることです。

資産運用では、高いリターンだけを求めるのではなく、どの程度の値動きなら受け入れられるかや、どれくらいの期間で資産形成を行いたいかを考えることも重要になります。

例えば、老後資金を目的に長期運用を行う場合は、積立投資を中心にしながら、価格変動リスクを分散しやすい運用方法が選ばれるケースもあります。

一方で、短期間で使う予定のある資金までリスクの高い商品へ投資してしまうと、必要なタイミングで資産が減少している可能性もあります。

そのため、効果的な資産運用戦略では、目先の利益だけではなく、自分の生活や将来設計に合ったバランスを考えることが重要になります。

また、NISAやiDeCoなどの制度を活用しながら、長期・積立・分散を意識して運用を続けることも、資産形成を継続しやすくするポイントの一つです。

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資産運用戦略を考えるうえでは、次の3つのポイントを押さえておきましょう。

運用戦略を考える際の3つポイント

運用戦略を考える際は、目的別に資産を分類し、それぞれに適したリスク管理と運用方法を採用することが基本です。

ここでは、保有資産を「お金」と仮定し、適切な運用戦略を立てるためのポイントを、以下の3つに区分します。

すぐに使うお金(生活費など)
ポイント:速やかに引き出せることが重要。
戦略:投資よりも預貯金などで備え、安全性を重視。

少し先に使う予定があるお金(子どもの教育資金など)
ポイント:安定的な運用を重視し、予定時期までに資産を減らさずに増やすことが目標。
戦略:低リスク資産(国債など)を活用し、将来のために安定的に運用。

使う予定が決まっていないお金(余裕資金)
ポイント:多少のリスクを取っても増やすことを目指す。
戦略:比較的リスクが大きい金融商品(株式など)を活用し、積極的にリターンを狙う。

Aki
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なお、上記3つのお金は、ライフプラン表を活用することで、より明確に把握できますよ!

関連記事
ライフプラン表ってどんなもの?結婚・出産・退職を可視化するメリット

投資リスクとリターンのバランスはどう考えるべき?

投資におけるリスクとリターンのバランスは、自分の目的や投資期間、そしてどの程度の値動きまで受け入れられるかによって考えることが重要です。

一般的に、リターンが大きい投資ほど価格変動のリスクも高くなるため、単純に利益だけを追い求めると想定以上の損失を抱える可能性があります。

例えば、長期的に資産形成を行う場合は、株式など値動きのある資産を一定割合組み入れつつ、時間を味方につけてリスクを分散する考え方が取られることがあります。

一方で、短期間で使う予定のある資金を高リスクの投資に回してしまうと、必要なタイミングで資産が減少している可能性もあります。

そのため、投資リスクとリターンのバランスは「どれくらい増やしたいか」だけでなく、どれくらいの下落なら許容できるかを基準に考えることが重要になります。

また、資産配分を定期的に見直すことで、ライフステージの変化に合わせたリスク調整も行いやすくなります。

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投資戦略を立てるためのステップとして、以下の6つが一般的です。

  1. 投資目標の設定
    明確で具体的な目標を設定します。これには退職資金の積み立て、子供の教育資金の準備などが含まれます。
  2. リスク許容度の確認
    自身や家族のリスク許容度を理解し、投資においてどれだけのリスクを取ることができるかを考慮します。
  3. 分散投資によるリスクヘッジ
    資産を異なるクラスやセクターに分散して投資することで、特定のリスクに対する耐久性を高め、リスクヘッジを図ります。
  4. 投資期間の考慮
    目標達成までの投資期間を考慮し、それに応じた資産運用戦略を構築します。
  5. 定期的な見直しリバランスの実施
    経済や市場状況の変動に応じて、定期的にポートフォリオを見直し、調整を行います。
  6. 専門家の活用
    投資アドバイザーやFP等の資産形成の専門家を活用するのも一つの手段です。

資産形成で重要になる出口戦略とは?

資産形成での出口戦略とは、運用によって増やした資産を、将来的にどのようなタイミングや方法で使っていくかを考えることです。

資産運用では、資産を増やす方法に注目されやすい一方で、取り崩し方まで考えておくことも重要になります。

例えば、老後資金として活用する場合は、一度に全額を引き出すのではなく、生活費に合わせて少しずつ取り崩していく方法もあります。

また、相場が下落しているタイミングで資産を売却すると、想定より資産が減少してしまう可能性もあります。

そのため、資産形成では、資産を増やす段階だけではなく、将来的にどのように使っていくかまで含めて運用方針を考えることが重要になります。

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出口戦略で意識したいポイントをまとめると、以下の通りです。

出口戦略の重要性

リスク管理
出口戦略は、市場変動や予測できない事態に対処するためのリスク管理ツールとして機能します。

資産の最適な活用
出口戦略を策定することで、資産を最適なタイミングで売却し、得られた資金を適切に活用することが可能です。

ライフステージへの適応
出口戦略は個々のライフステージに合わせて調整できるため、将来のライフイベントやニーズに適切に対応できます。

具体的な出口戦略の方法

一括売却
特徴:保有する投資資産を一度に全て売却し、まとまった資金を手に入れる方法。
適切な時期:急激な市場変動や需要減少が予想される時、または資金が急に必要な場合。

➁定期売却
特徴:保有する資産の一部を定期的に売却して資金を得る方法。
適切な時期:将来の支出やライフステージの変化に合わせて、計画的に資金を確保したい時。

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なお、資産を売却する場合は、原則として譲渡所得が発生するため、仕組みを事前に理解しておくことも大切です。

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資産運用における利回りの意味とは?

資産運用における利回りとは、投資した金額に対してどれくらいの利益が得られたかを示す割合のことです。

単に利益の金額を見るのではなく、元本に対してどの程度増えたのかを把握するための指標として使われます。

例えば、100万円を投資して年間で5万円の利益が出た場合、利回りは5%となり、運用の効率を比較する際の基準になります。

利回りは預金や債券、株式投資など幅広い金融商品で使われる考え方であり、商品ごとの収益性を比較する際にも重要な指標です。

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この章では、資産運用における利回りの基本的な考え方と、利回りを見る際のポイントについて解説していきます。

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利回りによって資産形成スピードはどのくらい変わる?

例えば、毎月3万円を20年間積み立てた場合、利回りが3%と5%では最終的な資産額に約100万円以上の差が生まれます。

これは、運用で得られた利益が再投資され、その利益にもさらに利益がつく「複利」の効果によるものです。

また、利回りが1%違うだけでも、30年といった長期運用では数百万円規模の差になることもあり、老後資金や教育資金といった将来の生活設計に直接影響するレベルになります。

そのため、資産形成では短期的な値動きよりも、長期的にどの程度の利回りで運用を続けられるかが重要になります。

より具体的なイメージを持つためには、積立額や利回りごとの将来の資産額をシミュレーションで確認することが有効です。

実際のシミュレーションについては、月1万円・3万円・5万円のケースを利回り別に比較👇しながら詳しく解説しています。

👉積立NISAのシミュレーション|月1万円・3万円・5万円の20年後は?【利回り別に比較】

500万円を年利5%で10年間運用するとどれくらい増える?

資産運用における利回りの目標は、一般的に年5%程度が一つの目安とされています。

これは、株式60%・債券40%といった分散投資を前提とした、いわゆるバランス型のポートフォリオで想定される長期的なリターン水準です。

このような資産配分は、値動きの異なる資産を組み合わせることでリスクを抑えつつ、安定したリターンを目指す考え方として広く用いられています。

例えば、500万円を年利5%で複利運用した場合、5年後には約638万円、10年後には約815万円まで資産が成長する計算になります。

500万円を年利5%で10年間運用した場合のシミュレーション

初年度:500万円 × 1.05 = 525万円
2年後:525万円 × 1.05 = 551.25万円
3年後:551.25万円 × 1.05 = 578.81万円
4年後:578.81万円 × 1.05 = 607.75万円
5年後:607.75万円 × 1.05 = 638.14万円
10年後815.37万円

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投資戦略はどう立てる?資産形成の基本ステップ

投資戦略は、いきなり商品を選ぶのではなく、目標から逆算して段階的に考えることが重要です。

まず最初に行うべきなのは、資産形成の目的とゴールを明確にすることです。

老後資金なのか、住宅購入なのかによって必要な金額や運用期間が大きく変わります。

次に、どのくらいの期間で資産形成を行うのかを設定します。

長期であればリスクを分散した運用が可能になり、短期であれば安定性を重視した戦略が必要になります。

Aki
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最後にこの章で、投資戦略の具体的な立て方について見ていきましょう。

投資計画を立てる際は、自分だけで判断するのではなく、ライフプラン全体を踏まえて考えることが大切です。

FP相談サービスの選び方や、無料・有料相談の違いについては、以下の記事👇でも詳しく解説しています。

▶︎ FP相談はどこが安心?無料と有料の違いとおすすめ相談先ランキング

投資戦略を立てる際の3ステップとは?

資産形成および投資計画の具体的な作成には、①目標設定、➁アプローチ計画、③出口戦略の3つのステップがあります。

投資目標を設定することで、必要となる金額や運用期間が明確になり、その後の資産運用の方向性も決まります。

そして、その目標を達成するために、毎月の積立額や想定利回り、資産配分(ポートフォリオ)などを具体的に決めていくのがアプローチ計画です。

さらに、資産形成は増やすだけで終わりではなく、将来どのように取り崩して使うのかという出口戦略まで考えることで、より実践的でブレのない投資計画になります。

Aki
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3つのステップを、以下でそれぞれ確認していきましょう。

目標設定

まずは、具体的かつ実現可能な目標を定めましょう。

例えば、5年後に家を購入する、10年後にリタイアメント資金を確保するなど、目標に対しての必要な資金額を明確にします。

アプローチ計画

次に、適切な資産クラスや投資先を選択します。

リスク許容度や投資期間を踏まえたうえで、株式・債券・不動産・その他の投資商品を組み合わせ、バランスの取れたポートフォリオを構築します。

出口戦略

最後に、保有してきた資産をどのタイミングで売却するかを計画します。

一括売却や定期売却の方法を検討し、ライフステージに合わせたポートフォリオ戦略を明確にします。

投資信託を使った分散投資戦略とは?

投資信託を使った分散投資戦略とは、1つの商品や資産に集中して投資するのではなく、複数の資産や地域に分けて投資することでリスクを抑えながら安定したリターンを目指す運用方法のことです。

投資信託は、もともと株式や債券、不動産など複数の銘柄に分散して運用されている商品が多く、これ1つを購入するだけで自然と分散投資が実現できるという特徴があります。

そのため、個人で細かく銘柄を選ばなくても、広い範囲に投資できる点が大きなメリットです。

例えば、日本株だけでなく米国株や先進国、新興国などに分散した投資信託を選ぶことで、特定の国や企業の影響を受けにくいポートフォリオを構築できます。

投資信託はNISAを活用することで少額からでも始めやすく、長期の分散投資とも相性の良い仕組みになっています。

新NISAの上限や対象商品については、以下の記事👇で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

👉つみたて投資枠と成長投資枠の違いを比較|新NISAの上限・対象商品を解説

まとめ|投資方針は「目標・運用・出口」でブレなく設計することが大切

資産形成における投資方針は、思いつきで商品を選ぶのではなく、「目標設定」「アプローチ計画」「出口戦略」の3つを軸に整理することで、一貫性のある判断ができるようになります。

目標設定によって必要な資金と期間が明確になり、アプローチ計画ではその目標から逆算して無理のない運用方法を組み立てることができます。

さらに出口戦略まで設計しておくことで、増やすだけでなく「いつ・どう使うか」まで見通した資産形成が可能になります。

この3つをセットで考えることで、短期的な値動きに振り回されにくくなり、自分のライフプランに沿った安定した資産形成を進めやすくなります。

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