『もし手元に1億円があったら?』
資産形成では、投資の方針・目標の具体化は非常に大切です。
なんとなく投資をしても、資産が増え続ける可能性は低いものとなりますが、
具体的な投資方針と目標を設定することで、資産を効果的に運用し、将来の資産形成につなげることが可能になります。
そこで今回は、資産を持続的に増やすための投資方針と、目標の具体的な立て方について解説していきます。
この記事で分かること
- 投資方針と目標を明確にする重要性
- 資産運用における利回りの基本知識
- 投資計画の立て方と実践ステップ

投資の学習には、セミナーを活用することも有効な手段です。
ぜひ以下のサイトもご参照ください。
投資初心者向け資産運用セミナー サクフリブログ
・投資初心者向け資産運用セミナーおすすめランキング13選【口コミ・評判あり】
そもそも、資産運用戦略とは?

資産運用戦略とは、個々の目標やリスク許容度に応じて、資産を適切に分散し、最良のリターンを追求する戦略です。

まずは、投資における資産戦略とは何かについて確認していきましょう。
効果的な資産運用戦略について
先ほど述べた通り、資産運用戦略とは、個々の目標やリスク許容度に応じて資産を最適化する戦略を指します。
では、効果的な資産運用戦略とは何を指すのでしょうか。
資産運用の効果的戦略とは、リスクとリターンのバランスを重視し、分散投資と定期的なリバランスを通じて長期的な成長を追求することを意味します。

少し分かりやすくするために、次の3つのポイントを見ていきましょう。
運用戦略を考える際の3つポイント
運用戦略を考える際は、目的別に資産を分類し、それぞれに適したリスク管理と運用方法を採用することが基本です。
ここでは、保有資産を「お金」と仮定し、適切な運用戦略を立てるためのポイントを、以下の3つに区分します。
①すぐに使うお金(生活費など)
ポイント:速やかに引き出せることが重要。
戦略:投資よりも預貯金などで備え、安全性を重視。
➁少し先に使う予定があるお金(子どもの教育資金など)
ポイント:安定的な運用を重視し、予定時期までに資産を減らさずに増やすことが目標。
戦略:低リスク資産(国債など)を活用し、将来のために安定的に運用。
③使う予定が決まっていないお金(余裕資金)
ポイント:多少のリスクを取っても増やすことを目指す。
戦略:比較的リスクが大きい金融商品(株式など)を活用し、積極的にリターンを狙う。

上記の3つのお金は、ライフプラン表を活用することで、より明確に把握できますよ!
参照コラム
・ライフプラン表ってどんなもの?結婚・出産・退職を可視化するメリット
投資リスクと利益バランス
投資リスクと利益バランスは、基本的な投資原則の一つであり、リターンとリスクは相関関係があります。
一般的に、高いリターンを追求するには、それに伴う高いリスクを受け入れる必要があるためです。

投資戦略を立てるためのステップとして、以下の6つが一般的です。
- 投資目標の設定
明確で具体的な目標を設定します。これには退職資金の積み立て、子供の教育資金の準備などが含まれます。 - リスク許容度の確認
自身や家族のリスク許容度を理解し、投資においてどれだけのリスクを取ることができるかを考慮します。 - 分散投資によるリスクヘッジ
資産を異なるクラスやセクターに分散して投資することで、特定のリスクに対する耐久性を高め、リスクヘッジを図ります。 - 投資期間の考慮
目標達成までの投資期間を考慮し、それに応じた資産運用戦略を構築します。 - 定期的な見直し(リバランスの実施)
経済や市場状況の変動に応じて、定期的にポートフォリオを見直し、調整を行います。 - 専門家の活用
投資アドバイザーやFP等の資産形成の専門家を活用するのも一つの手段です。
出口戦略の重要性と具体的な方法
出口戦略は、投資を行う際に最初に考えるべき要素の一つです。
そのため、出口戦略が欠如していると、投資家は市場の変動や不測の事態に対処できず、重大なリスクを抱えることになります。

以下に、出口戦略の概要をまとめます。
出口戦略の重要性
①リスク管理
出口戦略は、市場変動や予測できない事態に対処するためのリスク管理ツールとして機能します。
➁資産の最適な活用
出口戦略を策定することで、資産を最適なタイミングで売却し、得られた資金を適切に活用することが可能です。
③ライフステージへの適応
出口戦略は個々のライフステージに合わせて調整できるため、将来のライフイベントやニーズに適切に対応できます。
具体的な出口戦略の方法
①一括売却
特徴:保有する投資資産を一度に全て売却し、まとまった資金を手に入れる方法。
適切な時期:急激な市場変動や需要減少が予想される時、または資金が急に必要な場合。
➁定期売却
特徴:保有する資産の一部を定期的に売却して資金を得る方法。
適切な時期:将来の支出やライフステージの変化に合わせて、計画的に資金を確保したい時。

なお、資産を売却する際は原則、譲渡所得が発生するため、事前に仕組みを理解しておきましょう。

資産運用の利回りとは?

資産運用の利回りとは、自身が投じた金額に対するリターンの割合を指します。
これは一般的に、1年間の年利回りで計算され、利息・分配金だけでなく、売却した際の損益も含みます。

資産運用で運用利回りが重要な理由を見ていきましょう。
利回りによって資産形成スピードが変わる
資産運用では、利回りの高さが資産増加のスピードを大きく左右します。
そのため、高い利回りを実現できれば、資産は短期間で増えやすくなり、資産が資産を生む好循環を築くことが可能です。
一方で、利回りが低い場合は、資産形成のペースが遅くなり、安定的な運用が難しくなることもあります。

インカムゲインとキャピタルゲインを得る手法として代表的なものに、不動産投資がありますね!
参照コラム
・不動産投資が資産形成に選ばれる理由とは?初心者向けステップガイド
リスク管理と目標利回りの設定
資産運用の利回りの目標は一般的に「5%程度」が推奨されています。
これは、クラシカルなポートフォリオである株式60%、債券40%で投資した場合の目安です。
クラシカルなポートフォリオは、投資家が中程度のリスクを取りつつ、比較的安定したリターンを追求する場合に適しているとされています。
5%と聞くと少なく感じるかもしれませんが、500万円の商品を利回り5%で複利運用すると、5年後には638万円、10年後には815万円にまで資産が成長します。
500万円を年利5%で10年間運用した場合のシミュレーション
初年度:500万円 × 1.05 = 525万円
2年後:525万円 × 1.05 = 551.25万円
3年後:551.25万円 × 1.05 = 578.81万円
4年後:578.81万円 × 1.05 = 607.75万円
5年後:607.75万円 × 1.05 = 638.14万円
10年後:815.37万円
投資初心者向け資産運用セミナー サクフリブログ
・投資初心者向け資産運用セミナーおすすめランキング13選【口コミ・評判あり】
投資計画の具体的な立て方

では最後に、投資計画の具体的な立て方について見ていきましょう。
目標設定から出口戦略まで、一つずつ掘り下げていきます。
具体的な投資計画の作成方法
資産形成および投資計画の具体的な作成には、①目標設定、➁アプローチ計画、③出口戦略の3つのステップがあります。

3つのステップを、以下でそれぞれ確認していきましょう。
①目標設定
まずは、具体的かつ実現可能な目標を定めましょう。
例えば、5年後に家を購入する、10年後にリタイアメント資金を確保するなど、目標に対しての必要な資金額を明確にします。
➁アプローチ計画
次に、適切な資産クラスや投資先を選択します。
リスク許容度や投資期間を踏まえたうえで、株式・債券・不動産・その他の投資商品を組み合わせ、バランスの取れたポートフォリオを構築します。
③出口戦略
最後に、保有してきた資産をどのタイミングで売却するかを計画します。
一括売却や定期売却の方法を検討し、ライフステージに合わせたポートフォリオ戦略を明確にします。
投資信託を活用した資産運用計画
資産運用のポートフォリオを構築する際には、さまざまな選択肢が存在します。
代表的なものとして、株式、債券、不動産、金、先物、為替、暗号通貨などが挙げられます。
その中でオススメなのが、投資信託を活用したポートフォリオ構築です。
投資信託は、複数の銘柄を組み合わせたファンドであり、運用会社が資産を適切に分散・運用してくれるため、専門的な知識がなくても、手軽に多様な資産クラスへ分散投資が可能です。

投資信託の仕組み・費用などについては、以下のコラムで詳しくご紹介していますよ。
参照サイト
・投資信託の信託報酬:費用がパフォーマンスに与える影響とは?
まとめ
今回の記事のまとめです。
資産運用戦略は、個々の目標やリスク許容度に応じて、資産を適切に分散し、最良のリターンを追求するプラン戦略です。
そして、資産形成および投資計画の具体的な作成には、
①目標設定
➁アプローチ計画
③出口戦略
の3つのステップがあります。
正しい知識を取り入れ、適切なステップを踏むことで、効果的な資産形成と投資計画を構築することが可能となります。